海外女子
ダブルタイトル目前だった申智愛
2009年12月30日(水)午後1:17
2009年、世界で一番輝いていた女子プロゴルファーが申智愛(韓)であることは、誰も否定できないだろう。ツアーメンバーになる前の2008年に全英リコー女子オープンで優勝した実績を引っ提げ、ルーキーとして米ツアーに乗り込み、開幕3戦目のHSBC女子チャンピオンズでまずは1勝。6月のウェグマンズLPGAで2勝目を挙げ、9月に3勝目。順調に勝ち星を重ねていった。メジャーでもマクドナルドLPGA選手権で3位。全英リコー女子オープン連覇こそ果たせなかったが、トップ10入りは優勝以外に9回と常に注目される位置にいた。
シーズン終盤やや勢いは衰えたとはいうものの、それでも最終戦のLPGAツアー選手権を前に「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」と「賞金女王」のタイトルをまず確定させた。さらに、年間MVPともいうべき「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」のタイトルにも王手をかけて最終戦を迎えたのだ。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーとプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのダブルタイトルを手にしたのは78年のナンシー・ロペス(米)ただひとり。つまり、新人がすぐにツアーNo.1になれるほど米ツアーは甘くないということだったのだが、申はこの偉業の実現まであと一歩のところまでこぎつけた。
そして迎えた最終戦。成績をポイントに置き換えて順位を争うプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトル争いで、申は156ポイントをすでに獲得。2位は8ポイント差でロレーナ・オチョア(メキシコ)。こちらは4年連続の同タイトル獲得がかかっており、負けるわけにはいかない。大雨で最悪のコンディションとなり、2日目を終えても第2ラウンドのスタートすらできない選手が半数以上いる状態。3日目もまったくプレーできない緊急事態となり、月曜日まで順延した末にようやく決着がついた。
これが申にとっては仇となった。初日首位でスタートしたオチョアが2位でフィニッシュしたのに対し、8位タイで大会を終了。最後の最後で女王に逆転を許してしまったのだ。
いつも笑みを絶やさずプレーする申の当初の目標は「ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得」。だが、ダブルタイトルの可能性が浮上し、「プレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトルも獲れるチャンスがあるなんて、とてもエキサイティングです。ルーキーイヤーをとても楽しんでいます」と話していた。最後の最後でダブルタイトルを逃してしまったが、こういう雰囲気も緊迫せずに楽しむ余裕があるのが申の良いところ。来季は今年以上の活躍が期待できそうだ。
シーズン終盤やや勢いは衰えたとはいうものの、それでも最終戦のLPGAツアー選手権を前に「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」と「賞金女王」のタイトルをまず確定させた。さらに、年間MVPともいうべき「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」のタイトルにも王手をかけて最終戦を迎えたのだ。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーとプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのダブルタイトルを手にしたのは78年のナンシー・ロペス(米)ただひとり。つまり、新人がすぐにツアーNo.1になれるほど米ツアーは甘くないということだったのだが、申はこの偉業の実現まであと一歩のところまでこぎつけた。
そして迎えた最終戦。成績をポイントに置き換えて順位を争うプレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトル争いで、申は156ポイントをすでに獲得。2位は8ポイント差でロレーナ・オチョア(メキシコ)。こちらは4年連続の同タイトル獲得がかかっており、負けるわけにはいかない。大雨で最悪のコンディションとなり、2日目を終えても第2ラウンドのスタートすらできない選手が半数以上いる状態。3日目もまったくプレーできない緊急事態となり、月曜日まで順延した末にようやく決着がついた。
これが申にとっては仇となった。初日首位でスタートしたオチョアが2位でフィニッシュしたのに対し、8位タイで大会を終了。最後の最後で女王に逆転を許してしまったのだ。
いつも笑みを絶やさずプレーする申の当初の目標は「ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得」。だが、ダブルタイトルの可能性が浮上し、「プレーヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトルも獲れるチャンスがあるなんて、とてもエキサイティングです。ルーキーイヤーをとても楽しんでいます」と話していた。最後の最後でダブルタイトルを逃してしまったが、こういう雰囲気も緊迫せずに楽しむ余裕があるのが申の良いところ。来季は今年以上の活躍が期待できそうだ。