藍、後半失速21位タイへ後退 美香は滑り込みセーフ
2013年8月31日(土)午前11:17
初日6位タイと今季初Vに向け好調な滑り出しを切った宮里藍だったが、2日目はバックナインで失速して順位を下げた。
米女子ツアーのセーフウェイ・クラシックは現地時間30日、オレゴン州のコロンビア・エッジウォーターCCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。歴代チャンピオンのひとりである藍はラウンド中盤3連続バーディを奪うなど好調なプレーで一時通算10アンダーまでスコアを伸ばし上位争いを繰り広げていた。ところが14番パー4でボギーを叩いてつまずくと、最終18番でもパーセーブを逃し、6バーディ、4ボギーの2アンダー70止まり。通算7アンダーとし、単独トップのポーナノン・パットラム(タイ/通算14アンダー)に7打差の21位タイに後退した。
「パットのフィーリングが凄く良い」とグリーン上で自信を見せる藍だが、ショットのキレは今ひとつ。18ホール中半分の9ホールでパーオンを逃し、寄せきれずにボギーを叩く場面が多々あり上位争いに踏みとどまることが出来なかった。とはいえゴルフの調子は悪くなさそう。残り2日の巻き返しに期待したい。
藍以外の日本勢は有村智恵が3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの1オーバー73とスコアを落とし通算3アンダーで前日の20位タイから51位タイに後退。上田桃子はイーグルあり、ダブルボギーありの出入りの激しいゴルフで1オーバー73。通算2アンダー66位タイでカットラインぎりぎりながら予選を突破した。
連覇を狙う宮里美香は初日の出遅れを取り戻すべく意気込んで2日目をスタートさせたが出だしの1番でボギーが先行。それでも2番ですかさずバーディを奪い返し、4バーディ、3ボギーの1アンダー71でホールアウト。通算2アンダーとして前日の76位タイから10ランクアップの66位タイに順位を上げ滑り込みで決勝ラウンド進出を決めた。スポット参戦の片平光紀は通算1オーバー109位タイで予選落ちに終わっている。
上位陣はパットラムに1打差の単独2位にこの日ノーボギーの9アンダー63と爆発したスーザン・ピーターセン(ノルウェー)がつけ、通算12アンダー単独3位にサンドラ・ガル(独)、通算11アンダー単独4位にキャロライン・マッソン(独)のドイツコンビが続いている。
その他、元ロレックスランキング(女子世界ランキング)1位のヤニ・ツェン(台)が通算9アンダー8位タイの好位置を確保したが、初日単独2位発進のレクシー・トンプソン(米)はツェンらと並ぶ8位タイに後退している。
尚、通算5オーバー136位タイで予選落ちを喫したソフィ・グスタフソン(スウェーデン)がこの日ツイッター上でLPGAツアーからの撤退を表明。ツアー通算5勝、藍が初優勝を飾った2009年のエビアン・マスターズでプレーオフを戦った相手がグスタフソンだった。