国内女子ツアーのｍｅｉｊｉ カップが5日、北海道の札幌国際カントリークラブ島松コースを舞台に開幕。9バーディ、ノーボギーの9アンダー63をマークした古閑美保が単独トップに立った。4打差の2位タイには一ノ瀬優希、シン・ヒョンジュ（韓）の2人、さらに1打差の4位タイには有村智恵、大谷奈千代らがつけている。

　2008年は賞金女王に輝いた古閑だが、それ以降は昨年4月のヤマハレディースオープン葛城での1勝しかなく、今季はトップ10入りすらない不調が続いていた。だが、この日は出だし2連続バーディで上々の滑り出しを見せると、前半はさらに3つスコアを伸ばして5アンダーで折り返す。後半に入っても勢いは衰えず、11番、13番、15番でバーディを奪うと、最終18番もバーディで締めくくって自己ベストタイとなる『63』を叩き出した。首位に立つのは今季初。しかも後続に4打差をつける独走で1年ぶりの優勝に向け絶好のスタートを切った。

　前戦のスタンレーレディスゴルフトーナメントでアルバトロスとホールインワンを達成し今季初優勝を飾った有村は、序盤こそスコアカード通りのゴルフになったが、8番でこの日初めてのバーディを奪うと、9番でもバーディ奪取に成功する。後半にも2つスコアを伸ばして4アンダー68でホールアウト。首位の古閑とは5打差ながら4位タイと好位置につけている。

　また、5月に婚約したことが先月報道されたディフェンディング・チャンピオンの不動裕理は報道後初の国内ツアーでの試合となったが、前半は3ボギー、1バーディの2オーバーと苦しい展開。それでも後半は盛り返して5つのバーディを奪取し、3アンダー69で回って服部真夕、北田瑠衣らと並ぶ10位タイにつけた。

　その他、今季1勝の金田久美子が2アンダー70でプレーし野村敏京らと並んで22位タイ、2週間前のエビアン・マスターズで3位タイに入った佐伯三貴は1アンダー71の33位タイ。一方、スタンレーレディスの最終日にハーフの最少スコア『27』を記録した諸見里しのぶは2オーバー74で77位タイと大きく出遅れている。