国内女子ツアー今季最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは29日、宮崎県の宮崎CCを舞台に第3ラウンドの競技を行った。逆転賞金女王に可能性を残している古閑美保が2アンダー70にスコアをまとめ、通算2アンダーでホールアウト。単独首位の宋ボベ（韓）に3打差の6位タイにつけた。通算4アンダー単独2位に上田桃子。古閑と同じく女王を目指す横峯さくらは、4アンダー68の猛攻で諸見里しのぶ、イ・ジウ（韓）と並ぶ通算イーブンパー8位タイへ浮上している。

　ディフェンディング・チャンピオンの古閑が優勝争いに踏みとどまった。この日の古閑はスタートホールからスコアカード通りのプレーを続けると、9番パー5で初バーディを奪取。後半も13番をバーディとすると、その後も安定したゴルフでパーをセーブした。

　結局ノーボギーの2アンダー70とスコアを伸ばしきれなかったが、通算2アンダー6位タイとV圏内をキープ。「まずは優勝して、結果的にそう（賞金女王）なればいいと思います。優勝の見える位置にいるので、明日はガンガン行きたいです」と語った古閑。最終ラウンドは、持ち前の攻撃的なゴルフで大会連覇と逆転女王を狙う。

　一方、予選ラウンドで出遅れた横峯が猛チャージを披露した。立ち上がりの3番パー4でボギーが先行したものの、中盤の9、10、12、13番でバーディを連取する。終盤の17番もバーディとして、5バーディ、1ボギーの4アンダー68で3日目を終了。前日の18位タイからトップと5打差の通算イーブンパー8位タイへ順位を上げ、逆転女王に望みをつないだ。

　その他、11番パー5でイーグルを奪うなど見せ場を作った福嶋晃子が、不動裕理、全美貞（韓）と共に通算3アンダー3位タイ。単独3位以上でフィニッシュすれば初の女王の座を手にできる李知姫（韓）は、イーブンパー72で回り通算1オーバー単独11位へ後退している。