国内女子ツアーの明治チョコレートカップは13日、北海道の札幌国際CC島松Cを舞台に最終ラウンドの競技を行った。前日首位の不動裕理が2アンダー70にスコアをまとめ、通算9アンダーでフィニッシュ。9アンダー63と爆発した有村智恵ら2位タイの3人を1打差で振り切り、アコーディア・ゴルフ レディスに続く今季2勝目を飾った。この勝ち星で優勝賞金1,260万円を手にし、生涯獲得賞金10億円を突破した。

　05年まで6年連続賞金女王の不動が10億円プレーヤーの誕生という快挙を達成した。通算7アンダー単独トップでスタートしたが、2番でボギーが先行。しかし、3番のバーディでスコアを戻すと、9番でもバーディを獲った。後半も2バーディ、1ボギーにスコアをまとめ、2アンダー70でホールアウト。通算9アンダーで通算44勝目に輝いた。同ツアー18戦目で今季2勝目一番乗りを果たした不動。大山志保、上田桃子にその座を渡していた3年ぶりのビッグタイトル奪還へ弾みをつけた。

　一方、2週前のプロミスレディスゴルフトーナメントでツアー初勝利を挙げた有村が、圧巻のゴルフを披露した。6番パー5で3打目を直接沈めてチップインイーグルをマークすると、切れのあるショットでチャンスを次々と演出し、7番から12番まで6連続バーディを奪取。尚、7連続バーディ（1イーグルを含む）はツアー記録タイ。さらに勢いは止まらず、14番もバーディパットを決め、この日だけで10アンダーまでスコアを伸ばした。17番で最終ラウンド唯一のボギーを叩いたものの、9アンダー63でラウンド。通算8アンダー2位タイでホールアウトし、元女王・不動を1打差まで追い詰めるプレーを見せ、近い将来の2勝目に期待を感じさせた。

　その他、有村と同じ2位タイに藤田幸希とシン・ヒョンジュ（韓）が入った。通算7アンダー単独5位に原江里菜。横峯さくらは通算イーブンパー13位タイ、大山は通算1オーバー18位タイ、古閑美保は通算12オーバー58位で3日間の競技を終了した。