国内女子ツアーの大王製紙エリエールレディスオープンは22日、香川県のエリエールGCを舞台に最終ラウンドの競技を行った。前日ツアー記録タイの「62」を叩きだし単独トップに立った有村智恵がノーボギーの5アンダー67で回り、通算20アンダーで今季5勝目。賞金ランキングトップの諸見里しのぶが通算9アンダー9位タイ、同2位の横峯さくらは通算2アンダー37位タイだった。

　この日前半を2アンダーで折り返した有村は、15番パー4でスライスラインを読み切りバーディを奪うなど、上がり4ホールで3つスコアを伸ばす強いゴルフを披露。後続に8打差をつける圧勝劇で自身22回目の誕生日を祝福した。この白星で優勝賞金1,620万円を獲得し、全美貞（韓）を抜いて諸見里におよそ1,700万円差の同3位へ浮上。最終戦での大逆転女王獲得の可能性を残した。

　賞金女王争いは諸見里が約200万円を加算。それに対し横峯は約57万円の獲得に甘んじたため、2人の差はおよそ540万円に広がった。次週は優勝賞金2,500万円の最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ。有村を加え三つ巴となったマネークイーンレースを制すのは、果たして誰なのか？

　また来季のシード権争い（賞金ランキング51位まで）は、通算1アンダー40位タイに入った宅島美香がギリギリの同51位で初のシード権を獲得。すでに予選落ちしていた金田久美子は、同54位でシード権を逃している。