国内女子ツアーの樋口久子IDC大塚家具レディスは31日、埼玉県の武蔵丘GCを舞台に第2ラウンドの競技を行った。7位タイから出た有村智恵が、前日に若林舞衣子らがマークしたコースレコードに並ぶ7アンダー65と爆発。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、2位の大場美智恵に1打差をつけ単独トップに立った。

　アウトスタートの有村は1番でバーディ発進を切ると、4番と9番でもスコアを伸ばして3アンダーでハーフターン。後半も好調なショットを武器にバーディを重ね、リーダーボードの最上段に上り詰めた。現在賞金ランキング3位の有村がこのまま逃げ切り、優勝賞金1,260万円を加算できれば女王レースはさらに混戦模様となってくる。昨季優勝に王手をかけながら、最終日に崩れ悔し涙を流したこの大会で今季5勝目を飾り、同ランクトップを走る諸見里しのぶと横峯さくらにプレッシャーをかけることができるか？

　一方、前日トップタイの発進の若林は後半に苦しんだ。前半を1アンダーで折り返したものの、ハーフターン後は11、13番でボギー。さらに17番パー4でもスコアを落として2オーバー74。飛ばし屋の三塚優子、日本女子オープンを制した宋ボべ（韓）らと同じ通算5アンダー12位タイへ後退した。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンの服部真夕が全美貞（韓）と並び通算8アンダー3位タイ。前週プレーオフ負けした福嶋晃子は通算7アンダー5位タイにつけた。また、マネークイーンレースを引っ張る2人は猛チャージならず。諸見里は2アンダー70で通算4アンダー18位タイ、横峯も同じく2アンダー70で回り、金田久美子らと並び通算1アンダー30位タイに低迷している。

　なお、昨季女王の古閑美保は通算2オーバーでカットラインに1打及ばず、今季初めて予選落ちを喫した。