国内女子ツアーの富士通レディース（千葉・東急セブンハンドレッドC）は18日、最終ラウンドの競技を終了。通算9アンダーでホールアウトしたニッキー・キャンベル（豪）が宮里藍とのプレーオフを制し、約3年ぶりのツアー2勝目を飾った。宮里は2週連続Vを達成できなかった。

　キャンベルが今季初めて勝利の美酒に酔った。通算6アンダー4位タイでスタートし、出だしの1番でバーディ。その後スコアカード通りのプレーが続いたが、後半にスコアを2つ伸ばした。3アンダー69の通算9アンダーでフィニッシュし、宮里とのプレーオフに突入。プレーオフ4ホール目で長いバーディパットをねじ込み、栄冠に輝いた。賞金ランク10位に浮上したキャンベル。この勝ち星を弾みに今後どのようなゴルフを見せるのか注目が集まる。

　一方、前日キャンベルと同じく4位タイの宮里は1番でバーディ。後半は10番と16番でバーディを獲り、ノーボギーの3アンダー69と安定したゴルフを披露したが、プレーオフで敗れて白星をつかむことはできなかった。だが、日本女子オープンで3位、SANKYOレディースオープンで優勝、今大会で2位と3週連続で優勝争いに加わっている。好調をキープしているだけに、今後も国内女子ツアー、賞金女王レースに参戦している米国女子ツアーでの活躍を予感させている。

　その他、プレーオフに1打足りない3位タイに第2ラウンド終了時で首位タイの飯島茜と佐伯三貴、馬場ゆかり。国内女子ツアーで賞金ランクトップの諸見里しのぶは昨季女王の古閑美保と共に、通算5アンダー8位タイに入った。不動裕理は通算4アンダー10位タイ、有村智恵は通算3アンダー12位タイ。同ランク2位の横峯さくらは通算3オーバー35位タイに沈んだ。