国内女子ツアーの富士通レディースは16日、千葉県の東急セブンハンドレッドCを舞台に開幕した。前週のSANKYOレディースオープンで06年以来およそ3年ぶりに国内ツアー優勝を果たした宮里藍が、4バーディ、1ボギーの3アンダー69をマーク。首位タイの馬場ゆかりと新坂上ゆう子に1打差の3位タイと絶好のスタートを切った。

　世界を股にかけて戦う日本のヒロインが2週連続勝利を虎視眈々と狙っている。前週は自身最大となる5打差の逆転Vでツアー14勝目を飾った宮里だが、今週も好調をキープ。同郷の先輩・上原彩子、馬場と同組で出たこの日、前半リズムをつかめずに1オーバー。しかしハーフターンした後は目の覚めるような派手なゴルフで4つバーディを奪い、3位タイの好位置を確保した。

　一方、賞金レースを引っ張る諸見里しのぶは序盤からバーディとボギーが交互に来る展開だったが、後半を2バーディにまとめ、2アンダー70の10位タイでホールアウト。トップの2人と2打差とまずまずの滑り出しとなった。

　しかし、今季4勝を挙げ同ランク2位につける横峯さくらは、3バーディ、3ボギーのイーブンパー72と苦戦。逆転賞金女王を目指すためにも、明日以降の猛攻に期待がかかる。

　その他の注目選手は、宮里と同じ3位タイに東北高校出身の有村智恵。諸見里＆横峯との豪華なペアリングだった昨季女王の古閑美保は1アンダー71で18位タイに続いたが、大会前に33歳の誕生日を迎えたディフェンディング・チャンピオンの不動裕理は、ギャル系ゴルファーの金田久美子と同じ1オーバー35位タイと出遅れた。