女子ゴルファーNo.1を決める国内女子ツアーの公式戦、日本女子オープンゴルフ選手権競技は3日、千葉県の我孫子GCを舞台に第3ラウンドの競技を行った。前日首位に立った宮里美香が2アンダー70で回り通算11アンダー。2位タイの福嶋晃子、宋ボベ（韓）に4打差をつけ、依然トーナメントをリードしている。

　宮里（美）が史上最年少での公式戦制覇に王手をかけた。前半は5バーディ、4ボギーと出入りの激しい展開。後半は13番から連続バーディを奪取し、最終18番でボギーを叩いたものの、2アンダー70にスコアをまとめ、通算11アンダー単独トップでフィニッシュした。今大会には主催者特別承認者の枠で出場している宮里（美）。主戦場としている米国での経験を生かし、ツアー初優勝に輝くことができるか注目だ。

　一方、同じく米女子ツアーで活躍し一時帰国した宮里藍もムービンデーのこの日、リーダーボードを駆け上がった。「我慢勝負と思って」スタートし、6番までスコアカード通りのプレー。だが、その後「距離感が合ってきた」アイアンショットでバーディチャンスにつけ、7番、9番、10番でスコアを伸ばした。11番から1バーディ、1ボギーでラウンドすると、最終18番の2打目を約1メートルにピタリ。バーディで締め、4アンダー68の通算4アンダーで前日の23位タイから5位タイにジャンプアップした。

「3日間の中で1番集中力を保てた」と振り返った宮里（藍）。リーダーボードの最上段にいる宮里（美）とは7打差と逆転Vは厳しい状況。だが、「自分が頑張るしかないなと思います」と意気込みは十分だけに、猛チャージを披露しプレッシャーをかけていきたい。

　その他、通算5アンダー単独4位に藤田幸希、宮里（藍）と同じ5位タイに諸見里しのぶ、横峯さくら、上田桃子、不動裕理、古閑美保らがつけている。全美貞（韓）は通算3アンダー14位タイ、今季4勝の有村智恵は通算1オーバー27位タイ。ディフェンディング・チャンピオンの李知姫（韓）は通算3オーバー34位タイ、美人ゴルファーの竹村真琴は通算8オーバー56位タイで第3ラウンドを終えている。