国内女子ツアーのスタジオアリス女子オープンは9日、兵庫県の花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコースを舞台に開幕した。前週行われた米女子ツアーのクラフト・ナビスコ選手権で予選落ちを喫し、悔し涙を流した宮里藍は、前半3ボギー（1バーディ）を叩いてスコアメイクに苦しんだものの、後半1つ獲り返して1オーバー73でホールアウト。ただ一人アンダーパー（4アンダー68）で回ったトーナメントリーダーの朴仁妃（韓）に5打差ながら、第1ラウンドは5位タイとまずまずのスタートを切った。

　トップと4打差の2位タイ（イーブンパー72）に、前週のクラフト・ナビスコで海外メジャー大会最高成績（単独9位）を収めた有村智恵の他、イム・ウナ（韓）とリ・エスド（韓）の2人。さらに宮里と同じ5位タイには、開幕戦Vのアン・ソンジュ、日本でもお馴染みの宋ボベ、イ・ジウ、ヤング・キムら韓国勢が顔をそろえた。

　今大会はコースは、トーナメントレコードが通算6アンダーの難攻・花屋敷ゴルフ倶楽部。米ツアー開幕2連勝を挙げた宮里にとっても簡単な相手ではなく、序盤からパーを拾う我慢のゴルフを強いられた。それでも後半はアプローチをピンに絡め、2つバーディ（1ボギー）を奪取。強風に翻弄されたものの、なんとか優勝が狙える位置を確保した。

　一方、昨季国内ツアー賞金女王の横峯さくらは最後まで苦しんだ。スタートホールの1番からボギーが先行すると、上がり5ホールもダブルボギーを含む4オーバーの大乱調。結局バーディを1つも奪えず、6オーバー78の大叩きで52位タイと出遅れた。ライバルの宮里が上位につけているだけに、明日以降の猛チャージに期待したいところだ。

　その他、前週復活Vを飾った古閑美保が3オーバー75で、若林舞衣子、上原彩子らと同じ15位タイ。諸見里しのぶも花屋敷を攻略できず、4オーバー76で24位タイに沈んでいる。07年賞金女王の上田桃子は3連続を含む7ボギーを喫し、7オーバー79の66位タイに低迷中。