米女子ツアー自己最高2位タイの勢いのまま帰国した上田桃子は、国内女子ツアーの公式戦、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯（10日開幕、岐阜・岐阜関CC）に出場。同じ江連忠コーチの下で切磋琢磨し、初の賞金女王を狙う諸見里しのぶと直接対決する。

　2年目を迎えた米ツアーで苦戦が続いていた上田は、前週のCNカナディアン女子オープンで2位タイに入り手応えを得て帰国。さらに自信を深めようと、公式戦の今大会で優勝に照準を定めている。

　一方の諸見里も前週の国内ツアー、ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメントで今季5勝目と絶好調。賞金ランク2位の横峯さくらに約2,100万円差をつけて同ランク首位に立ち、賞金女王タイトルに向けて突っ走っている。一度は参戦しながら厚い壁に跳ね返された米ツアー再挑戦を狙うためには、身近で最大のライバルである上田を撃破し、頂点を極めるための1勝を挙げたいところ。2人と同じ組でプレーするのは、ディフェンディング・チャンピオンのシン・ヒョンジュ（韓）。三つ巴の戦いが大舞台を盛り上げる。

　また、シーズン前半戦を引っ張りながら、中盤で諸見里に主導権を握られた横峯も、逆襲の機会をうかがっている。普段は淡々としているタイプだが、今大会に限ってはすでに優勝宣言も掲げている。総額1億4,000万円、優勝2,520万円と大会史上最高額となった賞金と、名誉の2つがかかっているだけに、手に汗握る戦いが繰り広げられるに違いない。