国内女子ツアーのSANKYOレディースオープンは8日、群馬県の吉井カントリークラブを舞台に第1ラウンドの競技を行い、全美貞と朴仁妃の韓国勢2人が4アンダー68で首位タイ発進。有村智恵、不動裕理、服部真夕、馬場ゆかりの国内勢に、現在賞金ランクトップのアン・ソンジュ（韓）を加えた計5人が1打差の3位タイで追走している。

　この日の有村は1番から8番までパーが続く我慢の展開。前半最後の9番でようやく初バーディを奪うも、ハーフターン直後の10番でボギーを叩きイーブンに戻してしまう。しかし、続く11番のバーディ奪取で再びアンダーパーとすると、14番、15番で連続バーディ。さらに17番で後半4つ目のバーディを奪い、先に4アンダーでホールアウトしていた全美貞と朴仁妃に並ぶ。ところが、最終18番ロングホールで痛恨のボギーを叩き3アンダー69。単独首位スタートのチャンスを逃すだけでなく、3位グループに順位を落とし初日のプレーを終えた。

　それでも前半我慢の展開から後半スコアを伸ばせたことは大きな収穫。2週間前のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントでは、母校の東北高がある宮城県で不甲斐無いプレーをしてしまい「こんなゴルフをしに来たんじゃない…」と号泣した有村。そこから気持ちを立て直し、先週の国内公式戦・日本女子オープンゴルフ選手権で単独4位に食い込んだ好調さを今大会でも見せたいところだ。

　なお、昨季賞金女王の横峯さくらは1バーディ、3ボギーの2オーバー74。諸見里しのぶ、上田桃子らと共に34位タイと出遅れている。