国内女子ツアーのニチレイレディスは20日、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コースを舞台に最終ラウンドの競技を行い、初日から首位を走る全美貞（韓）がイーブンパー72、通算10アンダーで完全優勝。今季の同ツアーで初めての複数優勝を遂げた。2位は通算8アンダーでヤング・キム（韓）。新婚で夫との二人三脚のラウンドが話題になった竹末裕美が森田理香子と共に通算7アンダーで3位タイに入った。

　この2日間、ショット・パット共に絶大な安定感を見せて首位を走り続けた全。この日は自ら「風が強く、いいショットを打てなかった」と振り返る通り、思うようなショットは打てなかった。それでも粘り強くパーを重ね、フロントナインは1アンダーで折り返す。,

　バックナインも我慢のゴルフになったが、スコアを1つ落としただけでしのぎ切った。ウィニングパットのバーディトライは惜しくも逃し、パーでのフィニッシュとなったものの、2バーディ、2ボギーでイーブンパー。2日間の貯金を生かす形で今季2勝目を挙げ、「父の日のいいプレゼントになると思う」と笑顔を見せた。

　6位タイからスタートしたディフェンディング・チャンピオンの横峯さくらは思うようにスコアを伸ばせず、通算5アンダーで7位タイ。有村智恵と諸見里しのぶは共に通算1オーバーで31位タイに沈んだ。また、通算2オーバーで39位タイに食い込んだ19歳の酒井美紀がベストアマに輝いた。