国内女子ツアーの今季開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントは7日、沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を行った。3週連続優勝を狙った注目の宮里藍はイーブンパー72とスコアを伸ばせず、通算3アンダー7位タイでフィニッシュ。優勝は通算10アンダーまでスコアを伸ばした韓国出身の新人アン・ソンジュで、2位タイの有村智恵、諸見里しのぶ、申ジエ（韓）らに5打差をつける圧勝劇だった。

　快挙達成を期待された宮里だったが、後半の失速で3週連続優勝はならなかった。トーナメントリーダーと2打差の6位タイと絶好のポジションからスタートした宮里はこの日、前半で1つスコアを伸ばして、良い流れのままハーフターンしたが、後半に入ると好調なショットにパットがかみ合わず、11、13番でボギー。16番でバーディを獲り返したものの、通算3アンダーで白星には遠く及ばなかった。

「ショットが3日間で1番だったけれど、パットが良くなかったです。11、12番がターニングポイントになりましたね」とスコアが伸び悩んだワケを分析した宮里。それでも「（地元での大会は）とても楽しかった。今週は私の週ではなかっただけです」とサッパリとした表情でインタビューに答えた。

　一方、世界ランキング2位の申や同3位の宮里を振り切って栄冠に輝いたアンは、昨年クォリファイング・トーナメントを通過したばかりの22歳。2日目に首位（タイ）に立つと、最終日は後半に4バーディを集める強いゴルフで勝利をもぎ獲った。

　その他、昨季賞金女王の横峯さくらは3アンダー69と巻き返し、通算2アンダー10位タイ。上田桃子は1オーバー73と乱れ、通算1オーバー25位タイに沈んだ。