国内女子ツアーのマスターズGCレディース（兵庫・マスターズGC）は26日、最終ラウンドの競技を終了。06年賞金女王の大山志保が3アンダー69で回り、通算7アンダーで今季初優勝を飾った。同じく08年初Vを狙った横峯さくらは通算2アンダー4位タイに終わった。

　6月に3週連続2位（タイを含む）に甘んじた大山がとうとう勝ち星をつかんだ。通算4アンダー単独2位でスタートし、出だしの1番でバーディ。その後は「すごく緊張して生きた気がしなかった」と勝利へのプレッシャーの中、スコアカード通りのプレーを続けた。そして後続に1打差に追い上げられた16番、バーディパットを沈めてガッツポーズ。首位の座を安泰とし、最終18番もバーディで締め、ノーボギーの安定したゴルフを披露した。3アンダー69で通算7アンダー。07年明治チョコレートカップ以来の通算11勝目をマークした。

　06年に初の賞金女王に輝いた大山は、07年も2勝を挙げて存在感を発揮。今季は惜しいところで勝利を逃していたが、今大会では賞金ランク1位で前日首位の李知姫（韓）を逆転し、勝ち星を手に入れた。来季は米女子ツアーで戦うことを決意し、9月に出場権をかけたLPGAセクショナル・クオリファイング・トーナメントの一次予選を突破。12月の最終予選へコマを進めた。今大会の白星を弾みに国内女子ツアー終盤戦、そして最終予選で結果を残したいところだ。

　その他、優勝した大山と4打差の2位タイにイム・ウナと黄アルムの韓国勢2人。横峯と並ぶ4位タイに李と今年のプロテストで合格した櫻井有希が入った。大山と同じく最終予選に出場する佐伯三貴が全美貞（韓）らと共に通算1アンダー7位タイ、不動裕理が通算イーブンパー11位タイ。上田桃子と今季米女子ツアー4勝のポーラ・クリーマー（米）は通算1オーバー14位タイだった。大会3連覇を目指した古閑美保は通算5オーバー26位タイでコースを後にしている。