藍、23位タイ浮上 首位は依然A.ノルドクビスト
2014年2月21日(金)午後8:03
歴代チャンピオン・宮里藍のエンジンがかかり始めたようだ。
米女子ツアーの今季第3戦 ホンダLPGAタイランドは現地時間21日、タイのサイアムCC パタヤ・オールドCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日40位タイと出遅れた藍はイーグルあり、ダブルボギーありの忙しい内容ながら2アンダー70とスコアを伸ばし、通算イーブンパー23位タイまで順位を上げた。
10番スタートのこの日、出だし直後の11番でバーディを先行させた藍だったが、14番パー4で痛恨のダブルボギーを叩き前途多難を思わせた。しかしその直後の15番パー4でセカンドショットを直接カップにねじ込むチップインイーグルを達成。14番のミスを帳消しにすると、17番、1番でもバーディを奪って上位争いに割って入る勢いを見せた。だが3番でボギーを叩いて失速。上がり6ホールはスコアを伸ばせず1イーグル、3バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの2アンダー70にとどまった。
初日出遅れながら「ショットの状態は凄く良いしグリーンのタッチも合っている。修正するところはない」と明るい表情を見せた本人の言葉通り、第2ラウンドはティーショットでフェアウェイを外したのはわずか1ホール。パット数も『28』とまずまずで上昇気流に乗り始めた。課題はこの2日間で5回バンカーにつかまり、ことごとくパーセーブに失敗している点。明日のムービングデーはバンカー攻略が1つのテーマになりそうだ。
その他の日本勢はフレッシュな顔ぶれが健闘。米女子ツアー初挑戦の堀奈津佳が2バーディ、2ボギーのイーブンパー72にスコアをまとめ、通算3オーバーは前日の49位タイから33位タイに順位を上げ、比嘉真美子も5バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフながら1つスコアを伸ばし通算4オーバーは61位タイから38位に浮上。明日以降の戦いが楽しみになってきた。
しかし経験豊富なはずの日本勢は苦戦。諸見里しのぶが2バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの5オーバー77と崩れ、通算8オーバー60位タイ。有村智恵はバーディを3つ奪ったものの、ボギーが6つで3オーバー75。通算9オーバー64位タイに低迷している。
また「試合勘が戻っていない」と言う宮里美香はバーディを1つしか奪えず6オーバー78を叩き、通算11オーバー68位タイ。初日最下位(70位)スタートの上原彩子は依然としてバーディが遠く、6オーバー78の大乱調。通算14オーバーで最下位脱出ならず。日本勢がブービーとブービーメーカーを務める不本意な状況に陥っている。
上位陣は初日トップ発進のアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)がイーブンパー72と苦しみながらも単独首位(通算6アンダー)の座を守り、この日4アンダー68をマークしたアザハラ・ムニョス(スペイン)、ジュリエッタ・グラナダ(パラグアイ)の他、サンドラ・ガル(独)が1打差(通算5アンダー)2位タイに浮上。
ビッグ3の一角を担うステイシー・ルイス(米)がスコアを3つ伸ばし通算4アンダーで、復活にかけるミッシェル・ウィー(米)と並び5位タイの好位置を確保。さらに前週に続く2週連続Vを目指すカリー・ウェブ(豪)が通算3アンダー7位タイにつけており、ディフェンディング・チャンピオンのインビー・パーク(韓)は2日連続71で通算2アンダー。スーザン・ピーターセン(ノルウェー)、レクシー・トンプソン(米)、リディア・コ(ニュージーランド)らとともに11位タイにつけている。