欧州選抜が連覇に王手、米国選抜を圧倒
2013年8月18日(日)午前11:05
欧州選抜のアウェイでの初勝利が目前に迫って来た。
2年に一度、アメリカとヨーロッパが名誉と威信をかけてチーム戦で激突するソルハイムカップ。米コロラド州のコロラドGCを舞台に現地時間17日に行われた大会2日目は、前日同様午前中にフォーサム(1つのボールを2人が交互にプレーする)4マッチ、午後にフォーボール(2人のうち良い方のスコアを採用)4マッチを行い、5勝2敗1分けで5.5ポイントを追加した欧州選抜が10.5対5.5とリードを広げ、大会連覇に王手をかけた。
何といっても欧州選抜を勢いづけたのは、キャプテンのリサロッティ・ノイマン(スウェーデン)がトップバッターに指名した“バイキング”こと、アンナ・ノルドクビスト&キャロライン・ヘドバルのスウェーデンペア。中盤の劣勢を跳ね返し1アップで迎えた17番パー3でノルドクビストが放ったティーショットが何と直接カップに飛び込んでホールインワンを達成。1ホールを残し2アップで幸先の良い1勝をもぎ取った。
それでも午前中はロレックスランキング(女子ゴルフ世界ランキング)No.2のステイシー・ルイス、ポーラ・クリーマー、ブリタニー・ラングらの活躍で米国選抜が2勝1敗1分に持ち込み、その時点でのポイントは欧州選抜の6.5に対し米国選抜は5.5。いよいよ反撃に出るかに思われた。
ところが午後は完全に欧州選抜ペース。クリーマー&レクシー・トンプソンの強豪ペアをジョディ・エワート&チャーリー・ハル(ともに英)のソルハイムカップルーキーコンビが2アップで撃破すると、午前中もポイントゲッターとなったヘドバルとキャロライン・マッソン(独)のやはりルーキーペアが、ミッシェル・ウィー&ジェシカ・コルダのスターコンビを2アンド1で下して貴重なポイントをゲットした。
するとアザハラ・ムニョス&カルロタ・シガンダ(ともにスペイン)組が最終ホールでバーディを奪って、アンジェラ・スタンフォード&ゲリナ・ピラー組から僅差(1アップ)の勝利をもぎ取った。そして最後はベアトリス・リカーイ(スペイン)&カリーン・イシャー(仏)ペアがクリスティー・カー&モーガン・プレッセルのメジャーチャンピオンコンビを2アップで下し4連勝。過去12大会で8勝を挙げている米国選抜がホームでまさかの劣勢に甘んじた。
最終日は各チーム12名がシングルマッチを戦って雌雄を決する。ホームの盛大な声援を受けた米国選抜の巻き返しはあるのか? それとも6人のルーキーを擁する“新生”欧州選抜が連覇に成功するのか? 最後まで息詰る好ゲームが繰り広げられそうだ。