ゴルフファースト 政治とは無関係/全米女子オープン
2017年5月26日(金)午後1:08
全米女子オープンが現地時間7月13日?16日、ニュージャージー州のトランプナショナルGCを舞台に開幕する。名前の通りトランプ大統領が所有しているコースを使用するのだが、女性を差別するような発言も多い為、会場を変更したほうが良いという政治家やゴルフファンも多い。
この件に関して、全米ゴルフ協会CEOのマイク・デービスは「ひとつ言わしてもらいたいが、素晴らしいコースで全米女子オープンを開催するだけの話だ。協会が1894年に創設されて以来、政治問題に巻き込まれた事は一度もない。政治的なイベントにしたいと思う人々もいるだろうが、我が協会のため、女子ゴルフ界のためのイベントであり、ただゴルフに集中するだけ」とコメントした。
また、今コースの会員でもあり、トランプ大統領と一緒にプレーしたこともあるクリスティー・カー(米)は「女子ゴルフ界がくすぶっていた時にサポートしてくれた事は確か。政治とかは全く関係ない。私たちは全力でプレーをして、次の世代の子供たちに夢を与えられればいい。私は政治家じゃないけど、(トランプ大統領が)女子ゴルフ業界にしてくれたことは本当に素晴らしいと思う」と自身の考えを述べた。
しかし、会場が変更になる可能性も低くはない。現に米男子ツアーのWGC-キャデラック選手権は2007年から2016年まではマイアミ州にあるドナルトランプ・ナショナル・ドラルで開催されていたが、今季からはメキシコのメキシコシティへと変更。また、2015年全英リコー女子オープン開催直前に過激な発言をしたため、全米女子プロゴルフ協会が会場の変更を検討したこともあった。いろいろと問題は山積みだが、出場する全選手が気持ちよくプレーできる環境を作って欲しいところだ。