国内女子ツアーは09年、有望な新人が大勢控えている。

　活躍が期待されるのは、先のファイナルクォリファイングトーナメントをトップで通過した金田久美子、08年の日本アマチュアゴルフ選手権に優勝し、プロテストに一発合格で来季の出場権をつかんだ森桜子。新人戦で優勝を飾った森田理香子ら89年（森田だけ90年の早生まれ）生まれで今年20歳を迎える面々だ。

　ジュニア時代からプロのトーナメントでも活躍してきた彼女たちは、若手とはいえ経験はベテラン級。ツアーの雰囲気にのまれドキドキすることなど、あまりない現代っ子たち。プロデビューの今年、いきなり優勝するのは難しいかもしれないが、必ずや上位をにぎわしてくるに違いない。

　またプロテストには合格したがクォリファイングトーナメント突破に失敗し、来季の出場試合数が限られている88年生まれの櫻井有希にも注目だ。08年の欧州女子ツアーに出場し何度も優勝争いを経験。国内では10月のマスターズGCレディースで4位タイに食い込み、一気に知名度をアップさせた。本人は「推薦で出た試合だけでシードを獲る！」と意欲を見せており、数少ないチャンスを生かせるかが鍵になる。

　ほんの数年前まで宮里藍や横峯さくらが“若手”と称されていたが、最近では“ベテラン”の風格を漂わせており、若手の基準がどんどんと繰り下がっている。そしていよいよ90年代生まれのプロが登場。初々しい顔ぶれが、古閑美保、横峯、不動裕理らの上位陣に絡めば、女子ツアーは今年も面白くなりそうだ。