国内女子ツアーの伊藤園レディスゴルフトーナメントは15日、千葉県のグレートアイランドCを舞台に日没サスペンデッドになった第2ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を終了。初日からトップを快走した横峯さくらが通算10アンダーまでスコアを伸ばし、2位（通算6アンダー）の上原彩子に4打差をつける圧勝劇で今季5勝目を飾った。

　早朝に消化した第2ラウンド終了時点で、後続に1打差をつけトーナメントをリードしていた横峯は、最終ラウンドも連続バーディ発進とスタートダッシュに成功。5番からスコアカード通りのプレーを続けると、後半は堅実なゴルフで1バーディ、1ボギーにスコアをまとめて3アンダー69でフィニッシュし、完全優勝を果たした。

「最初に飛びだせたことが良かった」と勝因を明かした横峯は、この白星で優勝賞金1,620万円を加算し、賞金ランキング1位の諸見里しのぶ（通算3オーバー17位タイ）におよそ400万円差まで詰め寄った。試合前に「（女王獲得は）残り3試合で1勝はしないと厳しい」と語っていた言葉通りの勝利。「チャンスがあったら狙っていけるかもしれないので頑張ります」と控えめながら、逆転女王奪取を誓った。

　その他、通算5アンダー3位に昨年のチャンピオン古閑美保。来季のシード権（賞金ランキング上位50名）獲得のボーダーライン上にいた一ノ瀬優希は通算3アンダー単独4位でホールアウトし、同ランク38位へ浮上した。また有村智恵が通算2アンダー5位タイに入ったが、7位タイスタートの三塚優子は5オーバー77と崩れ、諸見里と同じ17位タイに沈んだ。