20日に開幕する国内女子ツアーのCAT Ladies（神奈川県、大箱根カントリークラブ）。このトーナメントでは、ディフェンディング・チャンピオンの諸見里しのぶが大会連覇とともに今シーズン初勝利を狙う。

　今季の国内ツアー19戦中15試合に出場している諸見里は、トップ10入りが7度あるものの優勝には手が届いておらず、開幕戦ダイキンオーキッドレディスでの2位タイがベストフィニッシュ。現在の賞金ランキングも15位とふるわず、横峯さくらと激しい賞金女王争いを演じた昨年の面影は見られない。

　昨年は、この大会で勝った諸見里が2週間後のゴルフ5レディスでも優勝し、さらに翌週の日本女子プロゴルフ選手権でシーズン6勝目を挙げた時には、横峯側が“白旗”を揚げてしまうほどだった。結局、最終戦までもつれ込んだ賞金女王争いは最後の最後で横峯に逆転されてしまったが、それでも諸見里にとっては実りある1年だったことだろう。

　今年の諸見里は海外ツアー参戦もある中でリズムに乗れきれない戦いが続いているが、国内ツアーは今回のCAT Ladiesを含め残り15試合もある。全長6,653ヤード、パー73と女子ツアー屈指の距離を誇り、猛暑でラフがさらに長くなった難コース・大箱根CCを舞台に行われる今大会でなんとか実力を示したいところだ。

　前週のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで2位タイに入ったベテラン福嶋晃子、一昨年のCAT Ladies優勝者である古閑美保、有村智恵、北田瑠衣といった国内勢のほか、全美貞、李知姫、アン・ソンジュら好調韓国勢の面々も勢揃いし、真夏の箱根で熱い戦いが繰り広げられる。