国内女子ツアーの樋口久子IDC大塚家具レディスは30日、埼玉県の武蔵丘GCを舞台に第1ラウンドの競技を行った。ツアー2勝目を狙う若手期待の若林舞衣子が8バーディ、1ボギーの7アンダー65と爆発。実力者の全美貞（韓）と並び、後続に2打差をつけトーナメントをリードした。

　この日の若林はショットとパットがかみ合いバーディラッシュを披露。出だしの1番から連続バーディを奪う最高の立ち上がりを見せると、3番でボギーを叩いたものの、直後の4番パー3から3連続バーディをマーク。その後も安定したプレーでスコアを3つ伸ばし、7アンダー65の好スコアでホールアウトした。昨季はSANKYOレディースオープンでツアー初勝利を飾ったものの、今季はここ9試合で4回予選落ちするなど低迷。再び栄冠を勝ち取るためにも、このスタートダッシュを生かしたいところ。白星を挙げることの難しさに苦しむ若林が、最終日までこのまま逃げ切ることができるか注目したい。

　一方、熾烈な賞金女王争いをする2人には明暗が分かれた。賞金ランキングトップの諸見里しのぶが2アンダー70にスコアをまとめ、古閑美保、福嶋晃子らと同じ18位タイにつけたのに対し、同ランク2位から逆転を狙う横峯さくらは1オーバー73で52位タイ。この試合を含め残り5試合となった大詰めの同大会で痛い出遅れを喫した。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンの服部真夕が4アンダー68の快調なゴルフで5位タイに続き、同ランク3位の有村智恵が3アンダー69で7位タイ。ギャル系ゴルファーの金田久美子はイーブンパー72で回り、37位タイとまずまずのスタートを切った。