シーズン序盤から賞金女王レースをリードする2人がいきなり飛び出した。

　23日、兵庫県のマスターズGCを舞台に開幕した国内女子ツアーのマスターズGCレディース第1ラウンド。賞金ランキング首位を走る諸見里しのぶが、6バーディ、1ボギーの5アンダー67で回り、単独トップに立った。同ランキング2位につける横峯さくらもノーボギーの4アンダー68をマークし、単独2位発進。お互い一歩も譲らず、スタートダッシュに成功した。

　シーズン終盤に差し掛かり、ビッグタイトルの行方に注目が集まる同ツアー。その主役を担う2人が初日から好プレーを披露した。同ランク3位の有村智恵、同8位の馬場ゆかりと同組で出た諸見里はこの日、ショートホールの4、7番などでスコアを伸ばして前半を折り返すと、後半も3バーディ（1ボギー）を奪い、トーナメントをリード。

　一方の横峯も4、6、8番の偶数ホールでバーディを量産してハーフターンすると、後半は15番パー5でスコアを1つ伸ばすにとどまったが、ノーボギーの安定したゴルフで諸見里と1打差にピタリとつけた。　今季はこの試合を含めて残り6試合。前週およそ1,700万円となった獲得賞金差を、さらに広げたい諸見里と少しでも詰めたい横峯が最終日まで全力で激突する。

　その他、米女子ツアーで賞金ランキングトップを走る申ジエ（韓）が2アンダー70で回り、 福嶋晃子、馬場、佐伯三貴、スポット参戦のステイシー・ルイス（米）と並び7位タイ。“ピンクパンサー”ことポーラ・クリーマー（米）はイーブンパー72でホールアウトし、有村、古閑美保、森田理香子、美系ゴルファーの竹村真琴と同じ17位タイにつけたが、上田桃子は3オーバー75と乱れ57位タイと大きく出遅れた。