女子ゴルファーの最高峰、国内女子ツアーの公式戦、日本女子オープンゴルフ選手権競技は4日、千葉県の我孫子GCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。通算11アンダーで72ホールを終えた宋ボベ（韓）が横峯さくらをプレーオフで下し、今季初優勝を飾った。

　宋が実力者たちの戦いを制した。通算7アンダー2位タイでスタートし、出だしの1番でバーディ。4番から連続バーディを奪うと、後半は1バーディ、ノーボギーで回り、4アンダー68の通算11アンダーでフィニッシュした。横峯とのプレーオフ、18番パー4では2打目をバーディチャンスにつけるとウイニングパットを沈め、08年ダイキンオーキッドレディスに続くツアー2勝目をマーク。「今も私が優勝したのか信じられない」と喜んだ。ビッグタイトルを手に入れたことで、今後どのようなゴルフを見せるのか目が離せない。

　また、横峯は通算4アンダー5位タイで出たこの日、猛チャージを披露。1番パー5で「よしと思った」と言うイーグルで最高のスタートを切った。3番でダブルボギーを叩いたが、「攻めるしかないなという感じで」4番から7つのバーディを量産し、7アンダー65の好スコアをマーク。プレーオフではバーディを獲れずに力尽きたが、賞金ランク2位の横峯は今大会の2位により、同ランクトップの諸見里しのぶとの差を約1,800万円に縮めている。

　一方、主戦場の米ツアーから帰国し参戦した宮里藍は前半に2番から3連続バーディを奪取した。後半は2バーディ、1ボギーで回り、「集中して1打1打プレーできた」と振り返ったラウンドで4アンダー68。通算8アンダーで前日の5位タイから単独3位に順位を上げて大会を終えた。

　その他、諸見里は通算7アンダー4位、不動裕理は通算6アンダー単独5位に入った。首位でスタートした宮里美香は6オーバー78とスコアを落とし、昨季女王の古閑美保、福嶋晃子らと同じ通算5アンダー6位タイ。上田桃子は1オーバー73で回り、通算3アンダー10位タイだった。