国内女子ツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントは27日、宮城県の利府GCを舞台に最終ラウンドの競技を終了した。前日トップに浮上した有村智恵が1アンダー71で回り、通算10アンダーでフィニッシュ。後続の追撃を振り切り、“第2の故郷”宮城で今季4勝目を飾った。

「とにかく（この大会で）勝ちたかった」。東北高校時代を過ごした思い出の地で優勝に王手をかけていた有村は、8番でバーディを先行。その後はミスショットもあったが、最後まで強気の姿勢を崩さず1バーディ、1ボギーに収めた。通算10アンダーで逃げ切り「私にとって（高校時代に）仙台で過ごした時間は、すごく成長できた期間でした。今日は本当に応援ありがとうございました」とギャラリーに感謝。「宮城で優勝する」という高校時代からの夢が叶った瞬間だった。

　またこの白星で優勝賞金1,080万円を加算し、全美貞（韓）を抜いて賞金ランキング3位へ浮上。獲得賞金は大台（1億円）を突破し、ビッグタイトル獲得が視野に入るポジションへ浮上した。シーズン終盤を迎え、同ツアーの女王争いは再び混戦模様となってきた。

　その他、4バーディ、4ボギーのイーブンパー72と出入りの激しいゴルフに終始したディフェンディング・チャンピオンの上田桃子が、有村と2打差の単独2位。最終18番でバーディを奪った横峯さくらは通算5アンダーで3位に入ったが、賞金ランキングトップを走る諸見里しのぶは通算4オーバー20位タイで大会を終了した。