国内女子ツアーは16日、熊本県の熊本空港カントリークラブを舞台に西陣レディスクラシックを開催。強豪女子プロを数多く輩出している同地で、賞金女王に向け2週連続優勝を狙う有村智恵、国内ツアーで白星を挙げて米ツアーに弾みをつけたい上田桃子、昨季の未勝利から復活を期す不動裕理らが地元で激突する。

　米ツアーのメジャー初戦クラフト・ナビスコ選手権で単独9位と大健闘し、帰国してすぐのスタジオアリス女子オープンで今季初優勝を飾るなど絶好調の有村。賞金ランキングもアン・ソンジュ（韓）に続く2位と最高のシーズンスタートを切った。昨季は同ランキング3位と躍進の1年となったが、女王・横峯さくらや諸見里しのぶと年齢的にもほとんど変わらないだけに、「次は自分の番」と意気込みが強い。今大会でも正確なショットで優勝をさらいたい。

　一方、上田はプロ3年目の2007年に賞金女王となり、翌シーズンから渡米。今年で米ツアー3年目を迎え、世界一の舞台での白星を渇望している。それには国内ツアーで結果を残し、自信を取り戻すことが大切となる。

　また、長年女王の地位に君臨し続けていた不動は昨季、1998年以来11年ぶりの未勝利でシーズンを終了。復活をアピールするためには、過去2勝と慣れ親しんだ “庭” で最高の成績を挙げたいところだ。

　その他、前週体調不良で棄権した横峯に加え、今季1勝の古閑美保や女子世界ランキング3位の申智愛（韓）も参戦。ツアーの未来を担うジュニアたちが見守る中、手に汗握る接戦を繰り広げる。