国内女子ツアーのSANKYOレディースオープンは9日、群馬県の吉井カントリークラブを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日首位タイの全美貞（韓）が5アンダー67をマークし、通算9アンダー単独トップに躍り出た。4打差の2位タイに朴仁妃（韓）とアン・ソンジュ（韓）が続き、予選ラウンドを終えた時点でトップ3を韓国勢が独占。不動裕理と馬場ゆかりが日本勢最上位となる通算4アンダー4位タイにつけ、通算3アンダー6位タイに有村智恵ら4人。

　この日の全美貞は1番、2番で連続バーディと絶好のスタート。6番ボギーのあと7番から再び連続バーディを奪い、前半だけでスコアを3つ伸ばす。午前中から降りしきる冷たい雨の中、バックナインではボギーなしの2バーディと安定感抜群のゴルフを展開。後続に4ストロークの大差をつけホールアウトし、今季4勝目に王手をかけた。

　一方、初日3位タイの好位置につけていた有村は我慢のラウンドとなってしまった。序盤からなかなかチャンスを決めれらず前半9ホールは全てパー。後半に入り10番でボギー先行、さらに13番もボギーとして大きく後退する。それでも17番で5メートルのバーディパットを沈めると、最終18番のロングホールでもきっちりバーディ奪取。イーブンパー72にスコアをまとめ、なんとか通算3アンダーに踏みとどまった。

　また、初日34位タイと出遅れていた昨季賞金女王の横峯さくらだが、この日は4バーディ（1ボギー）の3アンダー69をマークするなど好調なプレーを披露。特に最終18番ではチップインイーグルかと思わせるスーパーショットを見せ、順位も通算1アンダー13位タイまで浮上している。

　今季の国内ツアーでは、3週間前のマンシングウェアレディース東海クラシックで全美貞が優勝、2週間前のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでイム・ウナ（韓）が優勝、そして先週の日本女子オープン選手権では海外常駐組の宮里美香が優勝と、ここ1か月間国内選手の優勝がない。その上、公式戦の日本女子オープンを除いた最近2試合では最終成績トップ3を韓国勢が独占。その勢いを止められない戦況となっている今大会だが、果たして最終ラウンド、日本勢の奮起で“ストップ・ザ・韓国”なるか…!?