昨季の賞金女王である古閑美保の逆襲が激しさを増している。

　初の女王タイトルを目指し、賞金ランク1位の諸見里しのぶを、同2位の横峯さくらが約1,470万円差で追いかけ、息詰まる展開を見せる国内女子ツアー。4日からみずなみCC（岐阜）に舞台を移し、ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメントが開催される。古閑は09年今一つで、シーズン半ばを過ぎてもいまだに勝ち星がない。諸見里や横峯、三塚優子、全美貞（韓）らが暴れるのを許していた。だが、ここへ来て上位に度々顔をのぞかせて、存在感を示している。

　次週の公式戦、日本女子プロゴルフ選手権を始めとするビッグトーナメントが目白押しの秋はシーズンの正念場。誰もが疲労を抱えている夏を乗り切り、どこまで踏ん張れるかにタイトルの行方がかかる中、古閑の復活は大きな意味を持っている。諸見里も横峯も古閑を警戒しつつ、1円でも多く稼いで最後に笑おうと厳しい戦いがまだまだ続く。

　その他、大会2勝の福嶋晃子やディフェンディング・チャンピオンの藤田幸希など実力者が顔を揃え、日本女子プロ前哨戦は激戦必至の様相を見せている。