国内女子ツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントは24日、第1ラウンドの競技を終了。インスタートの最終組、いわゆる“裏街道”で回った井上葉香が4アンダー68で単独首位に立ち、今月初旬から国内参戦している海外常駐組の上田桃子が1打差の2位タイで井上を追走している。

　この日の上田は1番で幸先良くバーディ発進。5番でスコアを伸ばした直後に連続ボギーを叩いたものの、8番パー5できっちりバーディを奪い前半を1アンダーで折り返す。バックナインでは17番までボギーなしの3バーディで回り一時単独トップに躍り出るも、最終18番で痛恨のボギーを叩き3アンダー69でホールアウト。首位発進は逃したが前週マンシングウェアレディース東海クラシックで4位タイに入った好調さは続いており、初日のスタートダッシュを生かして2009年8月のアクサレディスゴルフトーナメント以来となる優勝を狙う。

　一方、予選ラウンドを同組で回るディフェンディン・チャンピオンの有村智恵、昨季賞金女王の横峯さくら、今季海外メジャー2勝のヤニ・チェン（台）という注目の3人は最終ホールで明暗が分かれた。有村とチェンが1オーバー、横峯が2オーバーで迎えた18番のロングホール。弱冠21歳のメジャー女王であるチェンが意地を見せバーディを奪うと、有村がパー、横峯はまさかのボギー。結局イーブンパー72でフィニッシュしたチェンが11位タイ、有村が1オーバー73で22位タイとやや出遅れ、横峯に至ってはこの日わずか1バーディ（4ボギー）の3オーバー75を叩き41位タイに沈んだ。

　その他上位陣は、上田と並ぶ2位タイに葉莉英（中）がつけ、2アンダー70をマークした北田瑠衣など4人が4位タイ。さらに今季2勝の飯島茜、元賞金女王の大山志保らが1アンダー71で8位タイに続き、シーズン未勝利の諸見里しのぶ、上田と同じ海外常駐組の宮里美香はイーブンパー72の11位タイとなっている。