激しい賞金女王争いは、ついに最終戦までもつれこんだ。

　26日から宮崎県の宮崎CCを舞台に、国内女子ツアー最終戦LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップが開催される。今季のツアー優勝者と先週までの賞金ランキング25位以内の選手などが出場を許され、総額1億円の賞金を奪い合う最後の戦いだ。

　注目はもちろん、三つ巴のタイトル争いだ。現在、獲得賞金1億5,542万5,208円で1位を走る諸見里しのぶに対し、2週前の伊藤園レディスゴルフトーナメントで優勝し540万8,824円差で同2位の横峯さくらが追っている。

　また、先週の大王製紙エリエールレディスオープンで圧勝し、諸見里と1,703万398円差とはいえ今大会での逆転の可能性を残した同3位の有村智恵もやる気満々だ。

　今大会の優勝賞金は2,500万円で、横峯は単独6位以上が絶対条件。優勝すれば諸見里の成績にかかわらず、タイトルを手にできる。3位から追う有村は優勝するしかないが、諸見里、横峯の順位次第では勝っても届かない場合もある。

　追われ続けてきて疲れ果てながらも、ついに迎えた最終戦に「ワクワクする」と諸見里。開幕当初からタイトル獲得を宣言し、苦しんで苦しんでここまで乗り切ってきた横峯。IDC大塚家具レディスで2年連続逆転負けを喫したどん底から、必死で立ち直ってチャンスを残した有村。三者三様の女王争いは、誰が勝っても初のタイトル獲得となる。予選ラウンドは賞金ランキング順の組み合わせとなるため、初日から諸見里 vs. 横峯、有村 vs. 同ランク4位の全美貞（韓）の組み合わせが実現。いきなり火花を散らしながらのスタートとなる。

　また、大接戦となった昨年大会で優勝し、土壇場で逆転賞金女王を勝ち獲った古閑美保は大会3連覇をかけ戦う。米女子ツアー賞金ランキング3位の宮里藍。上田桃子も参戦。最終戦に花を添える。