海外女子
藍、やった! プレーオフでS.グスタフソン下し米ツアー初V
2009年7月27日(月)午前11:45
約1メートルのバーディパットがカップに吸い込まれ、右手で1回ガッツポーズ。その後、キャップのツバで隠すようにして宮里藍が涙した。
欧米両女子ツアー共催のエビアン・マスターズ(仏、エビアン・マスターズGC)は現地時間の26日、最終ラウンドの競技を行った。この日トップタイに1打差の、通算11アンダー4位タイからスタートした宮里は、キレのあるアイアンショットを武器に一打一打に集中してプレー。2番でバーディを先行させ、いいリズムのゴルフを続けた。6番をボギーとしたものの、8、9番で連続バーディ。11番でもスコアを伸ばし、通算14アンダーで試合を引っ張った。
だが、大詰めの15番で痛恨のボギー。ミーナ・リー(韓)が通算13アンダーで先にホールアウトしており、トップに並んでいる最終組のソフィ・グスタフソン(スウェーデン)は、最終18番で2オン狙える飛ばし屋だ。どうしてもあと1つバーディが欲しい展開。しかし、16番で2メートルのバーディチャンスを決められず、17番パー3でもバンカーからパーセーブがやっと。
一方、グスタフソンもプレッシャーの中、思うようにスコアが伸ばせない。そして迎えた18番は、初優勝がかかる大切なパー5。宮里はいつもどおりのリズムでドライバーを振り切った。わずかにラフにこぼれたが、ここからレイアップして、3メートルに3オン。大観衆に交じり、上田桃子、原江里菜、有村智恵ら日本勢がグリーンサイドに陣取って見守る中、勝負のかかったバーディトライは、きれいにカップに吸い込まれた。通算14アンダー。一打リードで最終組のグスタフソンを待つ。しかし、なんとしても追いつきたいグスタフソンは最終ホールをバーディとし、簡単に宮里の初優勝を許してはくれない。
そして宮里とグスタフソンが、通算14アンダーに並んで迎えた18番でのプレーオフ。宮里のティーショットは、フェアウェイをキープしたばかりでなく、今大会最高の飛距離の出る会心のショット。グスタフソンはラフにつかまり、3メートルに3オン。宮里は果敢に2オンを狙ってグリーン右のサイドバンカーに入れたが、ここから1メートルにきっちりと寄せた。
グスタフソンのバーディパットがはずれた後、宮里は落ち着いて勝利のパッティングを決め感涙にむせび、たった今まで戦っていたグスタフソンに祝福の抱擁をされてようやく笑顔を見せた。
米ツアー4年目、通算83戦目。うれしいツアー初優勝は、見守っていた後輩や友人達の“ミネラルウォーターシャワー”という最高の形で祝福された。「すごくうれしい。4年の月日がかかりましたが重みのある初優勝だと思う。やっとスタートラインに立てました。ここからが勝負」と、語った宮里。現在の国内女子プロブームを生み出したヒロインが、24歳の夏、ようやく世界の舞台で花開いた。
その他上位は、通算13アンダー3位タイにリーとクリスティー・カー(米)。ポーラ・クリーマー(米)、カリー・ウェブ(豪)らが通算11アンダー5位タイに入った。また、宮里以外の日本勢は三塚優子8位タイ、上田17位タイ、大山志保23位タイ、有村と原が30位タイ、宮里美香は71位となっている。
欧米両女子ツアー共催のエビアン・マスターズ(仏、エビアン・マスターズGC)は現地時間の26日、最終ラウンドの競技を行った。この日トップタイに1打差の、通算11アンダー4位タイからスタートした宮里は、キレのあるアイアンショットを武器に一打一打に集中してプレー。2番でバーディを先行させ、いいリズムのゴルフを続けた。6番をボギーとしたものの、8、9番で連続バーディ。11番でもスコアを伸ばし、通算14アンダーで試合を引っ張った。
だが、大詰めの15番で痛恨のボギー。ミーナ・リー(韓)が通算13アンダーで先にホールアウトしており、トップに並んでいる最終組のソフィ・グスタフソン(スウェーデン)は、最終18番で2オン狙える飛ばし屋だ。どうしてもあと1つバーディが欲しい展開。しかし、16番で2メートルのバーディチャンスを決められず、17番パー3でもバンカーからパーセーブがやっと。
一方、グスタフソンもプレッシャーの中、思うようにスコアが伸ばせない。そして迎えた18番は、初優勝がかかる大切なパー5。宮里はいつもどおりのリズムでドライバーを振り切った。わずかにラフにこぼれたが、ここからレイアップして、3メートルに3オン。大観衆に交じり、上田桃子、原江里菜、有村智恵ら日本勢がグリーンサイドに陣取って見守る中、勝負のかかったバーディトライは、きれいにカップに吸い込まれた。通算14アンダー。一打リードで最終組のグスタフソンを待つ。しかし、なんとしても追いつきたいグスタフソンは最終ホールをバーディとし、簡単に宮里の初優勝を許してはくれない。
そして宮里とグスタフソンが、通算14アンダーに並んで迎えた18番でのプレーオフ。宮里のティーショットは、フェアウェイをキープしたばかりでなく、今大会最高の飛距離の出る会心のショット。グスタフソンはラフにつかまり、3メートルに3オン。宮里は果敢に2オンを狙ってグリーン右のサイドバンカーに入れたが、ここから1メートルにきっちりと寄せた。
グスタフソンのバーディパットがはずれた後、宮里は落ち着いて勝利のパッティングを決め感涙にむせび、たった今まで戦っていたグスタフソンに祝福の抱擁をされてようやく笑顔を見せた。
米ツアー4年目、通算83戦目。うれしいツアー初優勝は、見守っていた後輩や友人達の“ミネラルウォーターシャワー”という最高の形で祝福された。「すごくうれしい。4年の月日がかかりましたが重みのある初優勝だと思う。やっとスタートラインに立てました。ここからが勝負」と、語った宮里。現在の国内女子プロブームを生み出したヒロインが、24歳の夏、ようやく世界の舞台で花開いた。
その他上位は、通算13アンダー3位タイにリーとクリスティー・カー(米)。ポーラ・クリーマー(米)、カリー・ウェブ(豪)らが通算11アンダー5位タイに入った。また、宮里以外の日本勢は三塚優子8位タイ、上田17位タイ、大山志保23位タイ、有村と原が30位タイ、宮里美香は71位となっている。