レッスン
プロとアマを分けるアドレスの再現性 小鯛竜也「ボールが正しい位置なら大きなミスは起こらない」
2019年5月16日(木)午後4:25
- この記事のキーワード
プロゴルファーとアマチュアゴルファーとではどこが違うのか?
多くの人は、センスや練習量、また体力の違いを挙げるようですが、僕がアマチュアゴルファーを見ていて最も気になるのはアドレスの再現性です。
基本的にプロは、いつも同じ位置にボールを置き、目標に対して正しい向きに体をセットして構えます。しかし、“アベレージゴルファー”といわれるアマチュアの場合は、ほぼ平らなところに自分でセットして打つドライバーショットでさえ、ショットのたびにボールの位置が微妙に変わるし、体の向きもズレていることが多いような気がします。
特に注意して欲しいのがボールの位置です(写真①は正しいボールの位置)。
たとえばアイアンショットで、写真②のようにボールを右に置き過ぎてしまうと、あおるようなスイングになってしまい、ボールにエネルギーが伝わらないだけでなく、インパクトでフェースが開いてしまって方向性も安定しません。
しかも、「ボールをいつも同じ位置に置く」ことに関しては、「プロにはできるけど、アマチュアには難しい」というものではなく、どんなレベルの人でも意識すればできることです。
我々プロが、「ボールをどこに置くかはとても大事なこと」と言っても、耳を傾けてくれる人はそう多くはないのですが、その大事さを知ることが上達の第一歩だということを分かってください。
小鯛竜也(こだい・たつや)
1990年2月1日大阪生まれ。07年に17歳でプロ転向。ツアーデビューは11年で、初めての予選通過は4年後の15年ミズノオープンという苦労人。17年マイナビABCチャンピオンシップで、プロ転向11年目にして悲願のツアー初優勝を果たした。初めてシード選手として臨んだ18年は、賞金ランク62位でシード権獲得。
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2019/5/10 発売号より転載)
多くの人は、センスや練習量、また体力の違いを挙げるようですが、僕がアマチュアゴルファーを見ていて最も気になるのはアドレスの再現性です。
基本的にプロは、いつも同じ位置にボールを置き、目標に対して正しい向きに体をセットして構えます。しかし、“アベレージゴルファー”といわれるアマチュアの場合は、ほぼ平らなところに自分でセットして打つドライバーショットでさえ、ショットのたびにボールの位置が微妙に変わるし、体の向きもズレていることが多いような気がします。
特に注意して欲しいのがボールの位置です(写真①は正しいボールの位置)。
写真①
もし、このボールの位置がズレていたらどうなるか?たとえばアイアンショットで、写真②のようにボールを右に置き過ぎてしまうと、あおるようなスイングになってしまい、ボールにエネルギーが伝わらないだけでなく、インパクトでフェースが開いてしまって方向性も安定しません。
同②
また、ボールを右に置き過ぎると、構えたときに肩のラインが右を向いてしまうので、自分でも右を向きすぎているように感じてしまい(③)、その結果、左向きの構えになってしまう(④)ことがよくあります。このようにアドレスの時点で正しい方向を向いていなければ、イメージした方向にボールを運ぶことはかなり難しくなります。同③
同④
スイングに関してはプロゴルファーも、場面によっては余計な力が入っていつものスイングができないなど細かいミスは頻繁にやっています。しかし、それが大きなミスにならないのは、ボールのポジションがいつも同じだから。これさえ守っていれば、スイングが大きく狂うことないのです。しかも、「ボールをいつも同じ位置に置く」ことに関しては、「プロにはできるけど、アマチュアには難しい」というものではなく、どんなレベルの人でも意識すればできることです。
我々プロが、「ボールをどこに置くかはとても大事なこと」と言っても、耳を傾けてくれる人はそう多くはないのですが、その大事さを知ることが上達の第一歩だということを分かってください。
小鯛竜也(こだい・たつや)
1990年2月1日大阪生まれ。07年に17歳でプロ転向。ツアーデビューは11年で、初めての予選通過は4年後の15年ミズノオープンという苦労人。17年マイナビABCチャンピオンシップで、プロ転向11年目にして悲願のツアー初優勝を果たした。初めてシード選手として臨んだ18年は、賞金ランク62位でシード権獲得。
【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2019/5/10 発売号より転載)
関連番組
ゴルフ真剣勝負 the MATCH~小鯛竜也 vs 星野陸也~