L.コのプロ転向で女子ツアーがさらにヒートアップ!?
2013年10月16日(水)午前11:58
スーパーアマチュアのリディア・コ(ニュージーランド)がついにプロ転向を決意、LPGA(米女子プロゴルフ協会)の出方を待っている。
昨年の米女子ツアーCNカナディアン女子オープンで史上最年少優勝(15歳4か月2日)。今年も同大会で連覇を果たすという前代未聞の偉業を成し遂げているコのプロ入りは、早い段階からずっと取り沙汰されてきた。連覇達成後「しばらくその気はない」と語っていたコだが、今季メジャー最終戦エビアン選手権で優勝したスーザン・ピーターセン(ノルウェー)に最後まで食い下がり、2打差単独2位に入るとプロ転向を示唆。今回の決意に至った。
米ツアーのメンバーシップは、基本的に18歳にならないと取れない規定がある。ミッシェル・ウィ?(米)は15歳でプロに転向したが、メンバーになることなくスポンサー推薦や実力でのメジャー出場などでプレーを続けた。だが、16歳で米ツアー初優勝を飾ったレクシー・トンプソン(米)は特例による年齢制限免除を申請し、ツアーコミッショナーのマイケル・ワン氏はこれを受諾した経緯がある。
米ツアーは現在アジアシリーズの真っ最中。コが特例を申請した時もワン氏は不在で、帰国後も即座に答えを出していない。コの母であるティナ・ヒュオンさんは一部の取材に「娘は11月の(ツアー最終戦)CMEグループ・タイトルホルダーズ(21?24日/フロリダ州、チバロンGC)はプロとしてプレーするだろう」と明言しており、プロ転向はすでに決定済み。「ロレーナ・オチョア招待(11月14?17日/メキシコ、グアダラハラCC)にも出場する」とも話しているが、こちらはアマで出るのかプロで出るのかわからない。いずれにしても、あとはツアーのメンバーとして認められるかどうかだけの状態だ。
すでにツアー2勝と実績は十分なだけにコの申請を拒むとすれば、理由は年齢制限以外にあり得ない。若すぎるプロ転向を抑えるためにある18歳という年齢制限だが、実力があれば特例が認められるのではほとんど意味がない。同時にアマチュアとしての転戦には経済的な部分で限界があるのもまた事実。スーパーアマチュア出現とそのプロ転向をどうさばくのか。米ツアーの決断は世界中の注目を集めている。