M.ウィー悲願のメジャー初V! 横峯メジャー自身最高7位タイ
2014年6月23日(月)午前9:26
元祖・天才少女ミッシェル・ウィー(米)がようやく覚醒し初のメジャーチャンピオンに輝いた。
史上初めて男女が同じコースを舞台に2週続けて開催されることが話題になった第69回 全米女子オープンは現地時間22日、ノースカロライナ州パインハーストNo.2を舞台に最終ラウンドの競技を終了。トップタイからスタートしたウィーが1イーグル、1バーディ、1ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー70にスコアをまとめ、ただひとりアンダーパー(通算2アンダー)をマークして逃げ切りV。メジャー初戦 クラフト・ナビスコ選手権で2位に終った雪辱を晴らし、一番欲しかったタイトルを手中に収めた。
「厳しい優勝争いでしたが本当に楽しい1週間でした。まだ勝ったことが信じられません。支えてくれた周りの人達のお陰です」と母国のナショナルオープン制覇に声を弾ませたウィー。10番のイーグルで圧倒的優位に立ったが、最難関の16番でトラブル。バンカーからのセカンドショットがグリーン手前のワイヤーグラスにつかまりアンプレアブルを宣言。このホールでダブルボギーを叩いて、すでに通算イーブンパーでホールアウトしていたステイシー・ルイス(米)に1打差まで迫られた。
しかし17番パー3で距離のある下りのラインを読み切りバーディ。大きなガッツポーズを2度決め勝利を確信すると、最終18番も危なげなくパーをセーブし単独2位のルイスに2打差をつけ逃げ切り、プロ仲間からシャンペンシャワーで祝福され泣き笑いの表情で勝利を喜んだ。
通算1オーバー単独3位には今大会がプロデビュー戦のステファニー・メドウ(北アイルランド)が食い込み、通算2オーバー4位にミーナ・リー、1打差の5位タイにエイミー・ヤン、リュウ・ソヨンの韓国勢が並んだ。
日本勢では横峯さくらが大健闘。5番で短いパーパットを外しボギーを先行させたが、10番から4ホールで3つバーディを奪い一時4位タイに浮上。終盤の難しい14番、16番でバンカーにつかまりパーセーブならずに後退したが1オーバー71にスコアをまとめ、通算4オーバーはメジャーの自己ベストを更新する7位タイに食い込んだ。
「苦しくて長い4日間でした。目標はトップ5だったので悔しいけれど、今の自分の実力にしたら大満足。日本でもゴルフの組み立て方が変わると思います」と清々しい表情を見せた横峯。メンタルトレーナーの夫と二人三脚で戦った今大会で大きな自信と収穫をつかんだようだ。
横峯以外の日本勢は昨年の国内ツアー賞金女王・森田理香子が4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーのイーブンパー70で回り、通算11オーバーは前日の42位タイから35位タイに順位を上げ4日間の競技を終えたが、今季2勝(国内ツアー)の成田美寿々はダブルボギーを3つ叩く乱調で8オーバー78と乱れ通算17オーバー55位タイに終った。
また国内予選を勝ち抜いた16歳の橋本千里(ルネサンス豊田高1年)もスコアを7つ落とし、通算22オーバー単独68位で4日間の競技を終了。渡邊彩香、有村智恵、上原彩子、吉田弓美子、宮里藍、城間絵梨、穴井詩、宮里美香の面々は決勝ラウンド進出を逃している。