注目選手振り返りと展望 ?松山英樹? Part2
2015年1月1日(木)午後0:15
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ルーキーにして米ツアー優勝を成し遂げ、その後は米ツアーのパワーランク(優勝予想)でも上位に挙げられる選手となった松山だったが、7月以降はやや不調気味に。それでも前半戦の貯金もあり、見事にプレーオフシリーズ最終戦までコマを進める活躍を見せ、フェデックスポイント・ランキングは28位、賞金ランクでは27位と堂々たる結果を残した。
そして、11月には国内ツアーにも参戦。ダンロップフェニックストーナメントでは、2013年の米ツアー新人王ジョーダン・スピース(米)も参戦するなか、最終日に同じ東北福祉大の先輩である岩田寛に並ばれるものの、プレーオフを制して優勝。そして、その松山のもとにタイガー・ウッズ(米)が主催するチャリティイベント、ヒーロー・ワールド・チャレンジの招待状が届く。
世界ランクで16位につけていた松山は、世界のトップ18人のみが立つことが許されるフィールドに日本人選手として初めて足を踏み入れることとなった。成績こそ単独13位と奮わなかったものの、世界トップ選手とのラウンドで、最終日に3連続バーディを奪うなど、見せ場はしっかりとつくった。
まさに躍進の一年となった松山だが、悔いが残るとすればメジャー大会での成績だろう。マスターズでは予選落ち、その他、全米オープン35位タイ、全英オープン39位タイ、全米プロゴルフ選手権35位タイは、いずれも2013年よりも順位を落とした。史上初となる日本人メジャー制覇の期待は高まる一方で、まずはツアー2勝目を目指す松山に注目だ。