国内女子ツアーの今季最終戦 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは30日、宮崎県の宮崎カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を行い、通算10アンダーで並んだテレサ・ルー（台）と穴井詩がプレーオフに突入。2ホール目でバーディを決めたルーが、10月の日本女子オープンに続く、メジャー連勝でシーズン3勝目を達成した。

　勝負は早い段階で最終組の2人に絞られた。悲願の初優勝に向けトップ発進の穴井は、2番でバーディを先行させたものの、直後にまさかの3連続ボギー。イーブンパーでしのいだルーが、フロントナインを終えた時点で単独トップに立つ。しかし、終盤の15番でルーがボギーを叩いて再びタイに。18ホールでは勝敗が着かず、決着はサドンデスに持ち込まれた。

　18番パー4で繰り返し行われた1ホール目は互いにボギー。迎えた2ホール目、セカンドショットをピン横約5メートルにつけたルーが、バーディパットを落ち着いて沈め、勝利を確定させた。台湾出身の27歳は、これで日本女子オープンに続くビッグタイトル。メジャー連勝は史上7人目、同一年でのメジャー2勝は11人目の快挙だった。

　以下上位陣は、通算6アンダー3位タイに昨年覇者の大山志保とジョン・ヨンジョ（韓）。通算5アンダー単独5位に渡邉彩香、通算4アンダー単独6位には香妻琴乃といった今年躍進を遂げた若手2人が入った。シーズン3勝の成田美寿々は、上田桃子、申ジエ（韓）と並ぶ通算3アンダー7位タイ。昨季賞金女王の森田理香子は通算2アンダー単独10位だった。

　一方、今季の賞金＆年間女王アン・ソンジュ（韓）は、通算3オーバー18位タイに終わり、ツアー史上初の平均ストローク60台とはならず。それでも2012年に全美貞（韓）がマークした数字を更新し、ツアー記録を打ち立ててみせた。アマチュアとして初めて最終戦に進出した勝みなみ（鹿児島高1年）は、通算6オーバー24位タイでフィニッシュしている。