（写真提供:Getty Images）

　米男子ツアーのRBCカナディアンオープンは現地時間26日、カナダのグレンアビーを舞台に最終ラウンドの競技を終了。上がり3連続バーディを奪ったジェイソン・デイ（豪）が通算18アンダーで今年1月以来となる今季2勝目、ツアー通算4勝目を挙げた。

　デイは首位に2打差の2位タイからスタートし、7番までに3バーディを奪取。しかし8番、9番で連続ボギーを喫すると、後半も15番までスコアカード通りのゴルフを強いられる。それでも勝負どころの16番、17番でスコアを伸ばすと、最終18番もバーディで締めくくり4アンダー68。後続に1打差の劇的な逆転優勝を飾り、前週の全英オープンで1打差の4位タイに終わった悔しさを晴らした。

「地元（オーストラリア）でもこんな気分になったことはない。カナダ出身でもないのにね」と27歳のデイ。「来年も同じようになるはずだから、タイトル防衛のために来年戻ってくるのが楽しみだよ」と喜びを口にしている。

　以下、通算17アンダーの単独2位にマスターズ・チャンピオンのバッバ・ワトソン（米）。デイと同じ2位タイから出たこの日は上がり4連続を含む8バーディを奪ったが、5つのボギーを喫して3アンダー69。わずか1打差で今季3勝目を逃した。

　前日のトーナメントリーダー、地元のデビッド・ハーンは通算15アンダー単独3位。61年ぶりのカナダ出身選手によるナショナルオープン制覇こそ逃したが「自分のプレーに誇りを持てたし、カナダ人であることも本当に誇らしい。最初から最後までファンがサポートしてくれて、とても特別な一日になったよ」と満足そうに語った。

　その他上位陣は、通算14アンダー単独4位にジム・フューリック（米）。通算13アンダー5位タイにスチュワート・シンク（米）らが入り、通算12アンダー7位タイにはマット・クーチャー（米）、アダム・ハドウィン（カナダ）などが続いている。

　フューリックはカナダ勢の地元大会優勝について「時間の問題」と話すと、「いいカナダ人プレーヤーはたくさんいる。マイク・ウィアーがこの大会で勝ってないのは残念だけど、グラハム・デラートやデビッド（ハーン）など立派な若いプレーヤーもゴロゴロいる」と近い将来の快挙達成に太鼓判を押した。

　このほかの注目選手では、ハンター・メイハン（米）、スティーブ・ストリッカー（米）が通算3アンダー63位タイ、元世界ランキングNo.1のルーク・ドナルド（英）は通算イーブンパー74位となっている。なお、石川遼は3日目を通算イーブンパーの85位タイで終え、上位70人が進出する最終ラウンドに進むことはできなかった。（STATS-AP）

「RBCカナディアンオープン」は決勝ラウンドダイジェスト！大会最終日は27日（月）午後11時?ダイジェスト放送！

１９０４年にスタートしたカナダのナショナルオープン。PGAツアースケジュールの中でも、全英オープン、全米オープンに次ぐ歴史を誇る大会だ。昨年は、首位から３打差でスタートしたティム・クラークがバックナインで５バーディーを奪う大爆発。首位のジム・フューリックを抜き去り、ツアー２勝目を挙げた。１９５４年以来、地元カナダ勢の優勝は無いが、昨年大会では地元カナダ出身のグラハム・デレットが７位に入る活躍を見せた。

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