藍、美香、横峯ら日本勢6人が挑むシーズン初メジャー
2014年4月3日(木)午後0:10
宮里藍が16歳のリディア・コ(ニュージーランド)とメジャーの舞台で直接対決。貫録のプレーを見せつけようとしている。
米女子ツアーの今季メジャー初戦、クラフト・ナビスコ選手権は現地時間3日、カリフォルニア州のミッション・ヒルズCC ダイナ・ショア・トーナメントCを舞台に開幕。ツアー9勝の実績があり、メジャー制覇を目標に掲げる藍は、予選ラウンドをコと2人でプレーする。
藍は練習ラウンドで例年よりコンディションがやや易しいことを確認。その分、スコアは伸びるためのんびりはしていられないのだが、大会前に父・優氏や、ピア・ニールソン、リン・マリオットの2人のコーチのチェックを受けた。これでショットに自信を取り戻し現地入り。「フェアウェイに打つことが大事」と、ショットの精度に重点を置いた。
昨季は未勝利に終わっているだけに、気合の入るシーズンだが、力み過ぎずにプレーすることの大切さを誰よりも知っているだけに、自然体でビッグタイトルに挑む。コとの年齢差は12と大きいが、藍自身も若いころからアマチュアとしてこれぐらい年齢の違う相手に挑んできているだけに、こちらも特に意識することはないようだ。
藍以上にメジャー優勝にターゲットを絞っている宮里美香は、前週のキア・クラシックに出場せず、観光などをしてリフレッシュ。気持ちを切り替えて日曜日のうちに現地入りしてひたすら練習に励んだ。ラフは例年より短いが、グリーンが難しいことを確認し、気持ちを引き締めていた。
一方、日本から乗り込んできた横峯さくらは、ライバルであり親友でもある藍との再会を楽しみながらも、今季はメジャー大会に気合を入れている分、静かな闘志をのぞかせている。トッププレーヤーとしてプレーする時間が残り少ないことを宣言しているだけに、気持ちの入り方も強く「日本でも米国でもキーはパット」と、グリーン攻略に集中している。
また、先週最終日を3位タイの好位置でスタートしながら自滅して25位タイに終わった米ツアー2年目の上原彩子は、その悔しさを晴らすべく大一番に臨む。すでに米ツアーで優勝経験のある藍、美香の2人は同じ沖縄の後輩でもあり、大きな刺激を受けている。そのほか、有村智恵、野村敏京も出場し、日本人2人目のメジャータイトルを狙う。
ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のディフェンディング・チャンピオン、インビー・パーク(韓)や、今季すでに2勝しているカリー・ウェブ(豪)、アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)らももちろん参戦。火花の散る戦いを繰り広げる。