上原自滅で米初Vならず… A.ノルドクビストが逆転で今季2勝目!
2014年3月31日(月)午前10:38
米女子ツアー初優勝を目指し3位タイからスタートした上原彩子の最終日はホロ苦い1日となってしまった。
同ツアーのキア・クラシックは現地時間30日、カリフォルニア州のアビアラGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。3日目終了時点でトップと2打差の3位タイと好位置につけ念願のアメリカ初Vが期待された上原だったが、この日は出だしから苦戦した。
同組で回り逆転でシーズン2勝目を飾ったアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)が序盤からバーディ攻勢でリードを広げる中、上原は1番でボギー発進。8番パー5で3打目をグリーン手前のクリークに打ち込み痛恨のダブルボギーを叩くと、後半に入っても巻き返すことが出来ず。1バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの5オーバー77と大きく崩れ、通算3アンダー25位タイに終わった。
同じ3位タイから出たノルドクビストが危なげないプレーでスコアを伸ばし続ける展開に、「ガンガン攻めていく」と最終日のチャージを誓った上原の攻める気持ちが空回り。同伴プレーヤーの快進撃に焦りが出て上位争いからズルズルと後退した。だが、このまま終わるわけにはいかない。この悔しさは次週の今季メジャー初戦、クラフト・ナビスコ選手権(4月3?6日/カリフォルニア州ミッション・ヒルズCC ダイナ・ショア・トーナメントC)で晴らしたい。
一方、前日スコアを落とし32位タイに後退していた宮里藍は、3連続を含む6バーディ(4ボギー)を量産して2アンダー70をマーク。通算4アンダーは日本勢最高、自身にとってシーズンベストとなる単独24位でフィニッシュした。出だしの2連続ボギーを4番からの3連続バーディで取り返し「トータルして考えるとバーディの数が多くて良いラウンドでした」と清々しい表情を見せた宮里。
次週のメジャーについては「ショットの調子は良いのでティーショット次第。今の流れは悪くないので1つ1つ積み重ねるつもりで頑張りたい」と前を向いた。
もう1人の日本勢、野村敏京は15番パー4でのトリプルボギーが痛かったが、4バーディ(1ボギー)を奪ってイーブンパー72にスコアをまとめ、通算1アンダー39位タイで終戦。有村智恵は予選で姿を消している。
この日6バーディ、1ボギーの5アンダー67をマークしたノルドクビストは、通算13アンダーで2月のホンダLPGAタイランドに続くツアー通算4勝目を達成。「震えが止まらない」と喜びをあらわにした。1打差の単独2位にリゼット・サラス(米)が食い込み、2打差の単独3位にレクシー・トンプソン(米)。通算10アンダー単独4位にシェラ・チョイ(韓)、通算9アンダー単独5位にクリスティー・カー(米)が入り、“ビッグ3”の一角インビー・パーク(韓)、ステイシー・ルイス(米)は通算8アンダーで6位タイにとどまっている。