藍&上原15位タイ、伏兵D.カーター単独トップ
2014年3月29日(土)午前11:38
米女子ツアーのキア・クラシックは現地時間28日、カリフォルニア州のアビアラGCを舞台に第2ラウンドの競技を行い、4人出場している日本勢のうち3人が予選をクリア。シーズンメジャー初戦、クラフト・ナビスコ選手権(現地時間4月3?6日/カリフォルニア州ミッション・ヒルズCC ダイナ・ショア・トーナメントC)を次週に控え、徐々に調子を上げている宮里藍がまずまずのポジションを確保している。
初日12位タイと久しぶりに好スタートを切った藍は、風が強くグリーンも荒れる難しいコンディションの午後スタート。それでも好調なショットでチャンスを広げると、前半から中盤にかけ3バーディを奪って好位置をキープ。終盤の17番でボギーを叩いたが、1アンダー71にスコアをまとめて通算3アンダー15位タイで決勝ラウンド進出を決めた。初日から「内容が良い」と手応えを口にしている藍。次週のメジャーに弾みをつけるためにも残り2日、完全復活への手応えをつかんでもらいたい。
一方、藍と同じ12位タイからスタートした上原彩子も難コンディションの中、上がり2ホール連続を含む3バーディを奪って(2ボギー)1アンダー71にスコアをにまとめ、通算3アンダー15位タイで2日間の競技を終了。距離があまり長くないセッティングのため、飛ばし屋ではない上原にも十分上位進出のチャンスはあるはずだ。
また初日71位タイと出遅れた野村敏京も、上がり間際(10番スタート)の8番パー5で起死回生のイーグルを奪って1アンダー71でホールアウト。通算1オーバー50位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
しかし、有村智恵は4バーディ、5ボギーと出入りの激しい内容で1オーバー73止まり。通算6オーバー99位タイで予選落ちを喫し、「こんなに簡単にボギーを叩いていたら戦えない。もっとしっかりパーをセーブしていかなければ」と自らに言い聞かせていた。
上位戦線には異変が。この日ベストスコアの8アンダー64をマークした伏兵ドリ・カーター(米)が初日の12位タイから通算10アンダーで単独トップに浮上。2打差の2位タイにステイシー・ルイス(米)、クリスティー・カー(米)の実力者が並び、通算7アンダー単独4位にリゼット・サラス(米)。初日トップタイ発進のポーラ・クリーマー(米)はスコアを伸ばせず通算5アンダーでレクシー・トンプソン(米)、フォン・シャンシャン(中)らと並ぶ7位タイに後退している。
尚、ディフェンディング・チャンピオンのベアトリス・リカーイ(スペイン)はこの日4つスコアを落とし、通算3オーバー77位タイで予選落ちを喫している。