S.ガルシア、驚異の61でトップ浮上! 松山は36位タイ
2014年8月2日(土)午前8:37
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世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ第3戦のブリヂストン招待は、オハイオ州のファイアーストーンCCを舞台に現地時間1日に第2ラウンドを行い、スペインのセルヒオ・ガルシアがコースレコードタイとなる9アンダー61で回り、通算11アンダーで単独トップに浮上した。日本の松山英樹は通算1オーバーで36位タイ、丸山大輔は通算6オーバーで64位タイ、竹谷佳孝は通算9オーバーで72位タイ。本大会を8度制し連覇を狙うタイガー・ウッズ(米)は、通算1アンダー25位タイに順位を落とした。
記録更新がかかった18番。ピンまで約7メートルのバーディチャンスにつけたガルシアは、上りのフックラインを読み切ると、右こぶしを力強く握り何度もギャラリーに向かってガッツポーズ。この日9個目となるバーディパットを決め、会心のゴルフを締めくくった。
前半を1バーディで折り返すと、かつてエルニーニョ(神の子)と言われたガルシアのバックナインは、まさに神がかっていた。10番でスコアを1つ伸ばして迎えた12番からは、驚異の7連続バーディでリーダーボードのトップに。グリーン上では、最終ホールまで11連続1パットと面白いようにパットがカップに沈み、後半はツアー記録でキャリアベストとなる27をマーク。9アンダー61もコースレコードタイと完璧なゴルフを見せた。
ツアー通算8勝のガルシアも、このWGCシリーズとメジャーでは無冠。先月の全英オープンでは最終日に66をマークし、優勝したローリー・マキロイ(北アイルランド)を脅かす存在となったが、メジャー制覇には一歩届かなかった。そんな中で迎えた今大会。残り2日間を乗り切って、悲願のビッグタイトルを手に入れたい。
日本勢は、松山が5バーディ、2ボギー、2ダブルボギーと出入りの激しいゴルフで1オーバー71。通算1オーバーとし36位タイにつけた。1番、2番と連続バーディでスタートしたが、3番パー4でティーショットを左のラフに打ち込むと、セカンドショットを池の左にある木に当て池ポチャ。「欲をかいて木の方向を狙った」と本人も反省するミスショットでこのホールをダブルボギーとし“貯金”をはき出した。続く4番で再びバーディを獲り返すが、5番パー3で今度は3パットのダブルボギー。6番以降をパープレーで回っただけに、このダブルボギー2つが悔やまれる。
それでも松山は「アイアン、ドライバーは良いので後はパッティング。欲をかいてピンチになっているが、(3日目からは)上手く18ホールをプレーしたい」と前向き。残り2日間での巻き返しを誓った。
また、丸山は2日連続の3オーバー73で通算6オーバー64位タイ。竹谷は5オーバー75で通算9オーバーとし72位タイに低迷。世界のトップ選手が集結するトーナメントで苦戦を強いられている。
2位にはジャスティン・ローズ(英)がつけ、トップのガルシアと3打差の通算8アンダー。初日トップのマーク・リーシュマン(豪)は、この日6アンダー64で回ったマキロイとともに通算7アンダーで3位タイ、さらに1打差の通算6アンダーでリッキー・ファウラー(米)らがつける展開となっている。