（写真提供:Getty Images）

　国内女子ツアーの第5戦、ヤマハレディースオープン葛城が4日、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部 山名コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了。藤本麻子が2オーバー74とスコアを落としながらもリーダーボードのトップを守り、2011年以来4年ぶりとなる優勝に王手をかけた。

　後続に7打差と独走態勢に入っていた藤本だったが、最初の10ホールで3ボギー、1ダブルボギーの大乱調。一時、1ストローク差に詰め寄られてしまう。しかし、14番で待望のバーディを奪うと、16番、18番でもスコアを戻し、3バーディ、3ボギー、1ダブルボギーでホールアウト。

「前半は風が強くてスイングのリズムが取りづらかった」と振り返った藤本は「風もあったし、最終組っていうこともあってか、3人ともグリーン上で悩んだりして組全体の流れが悪かったけど、後半は自分のゴルフに集中しようと切り替えた」と巻き返しに成功した理由を分析。通算７アンダーで2位タイとの差は4打差に縮まったものの、大きなアドバンテージを手に最終ラウンドへ向かうこととなった。

　通算3アンダーの2位タイには、イ・ボミ（韓）と三塚優子が並んだ。14位タイからスタートしたイ・ボミは出だしの10ホールで5バーディを奪い、一気に2位タイまで浮上。11番からの4ホールで3つスコアは落としたものの、15番、18番でバーディを取り返し、7バーディ、3ボギー。第3ラウンドのベストスコア4アンダー68をマークし、最終日にプレーオフで涙を飲んだ前週のリベンジを狙う。

　通算2アンダーの4位タイに地元出身の渡邉彩香とツアー2勝目を狙う前田陽子。イーブンパー72でラウンドした渡邉は「前半は風が強くてショットのミスもあって苦しかったけど後半は頑張れた。少しは上との差を縮めることが出来たかな」と総括。「2番はアゲンストの風で読みにくかったのでバンカーに入っても良いと思って打った。5番のパー5も2オンを狙って池に入ってしまったけど、池に入ってもパーを取れると思っていた」と強風の中、攻めのゴルフを続けたことが、功を奏したようだ。

　今大会は過去3年間連続で最終日に逆転決着となる、いわば「逆転の葛城」。この日も多くの選手を苦しめた風は、最終日でもキーポイントとなりそうだ。「最終日の明日は今日の後半のようにボギーを打たずに、風の中でも前半から耐えてしっかり決めていけばチャンスはあると思う」と優勝に意欲を燃やした渡邉。「地元開催でたくさんの応援をもらってるのでいつも以上に応援に応えられるように頑張りたい」とギャラリーの声援も力に変える。

　その他上位は、5打差の単独6位には、2週連続Vを狙う笠りつ子がつけている。アマチュアの勝みなみ（鹿児島高2年）は通算イーブンパーの7位タイ。「13,14と連続ボギーだったので最終18は取り返そうと思ってた」と18番でのバーディを振り返り「後半は風が強かったので、そこで36とオーバーパー叩かなかったのは少し葛城を攻略出来たかなと思います」と自信をつけたようだ。

　トップとは7打差だが「今年はプロの試合で優勝することと、五輪を目指して世界ランクを上げることが目標。そういう意味では今週はチャンスがあると思う」と話し「（最終日に向けて）優勝を意識するとプレーに影響するので、プレー中は気にせずに、目標はパープレー」と静かに闘志を燃やした。

　前日2位タイの昨季賞金女王のアン・ソンジュ（韓）は3つスコアを落として、通算1オーバーで飯島茜、木戸愛らと並び10位タイ。同じく2位タイから出た藤田光里は、1バーディ、9ボギー、1トリプルボギーの11オーバー83と大崩れ。通算9オーバーで49位タイに沈んでいる。

大会最終日も明日4/5（日）朝7時?無料LIVE配信されます。誰が伸ばしても誰が落としてもわからない、難コース葛城ゴルフ倶楽部での戦いをぜひパソコン、スマホ、タブレットでお楽しみ下さい。

【関連リンク】「ヤマハレディースオープン葛城」の楽しみ方?スタッツ編?

GN+TV「ヤマハレディースオープン葛城」無料LIVE配信

GOLF NETWORK PLUSの会員の方は大会期間中にGN+TVで大会主催者が配信するライブ中継も無料でお楽しみ頂けます。

視聴方法詳しくはこちら

★今なら初月無料！★24時間ゴルフネットワークをPC・スマホ・タブレットで見放題

GN+TV PC版限定サイトでは「ヤマハレディースオープン葛城」無料LIVE配信のほか、ゴルフネットワークで放送中の番組をパソコンで見ることができます。スーパーショット動画やワンポイントレッスン動画など無料動画も盛りだくさん！ぜひこの機会にお試し下さい。

※GN+TV PC版限定サイトはゴルフネットワーク公式サイトのトップページバナーからもアクセスできます