“月曜決戦”を制したZ.ジョンソン「歴史に名を刻めることは名誉」 J.スピースは難関17番でメジャー3連勝の夢散る
2015年7月21日(火)午前5:32
(写真提供:Getty Images)
現地時間20日、スコットランドのセントアンドリュース・オールドコースを舞台に最終ラウンドの競技を終了した全英オープンゴルフ選手権。6位タイから出たザック・ジョンソン(米)がプレーオフを制し、メジャー2勝目を挙げた。
決着が月曜日にまで伸びた第144回の『The Open』。この日も雨が降りしきるなかでのラウンドとなったが、トップと3打差の6位タイから出たジョンソンは、4番からの連続バーディなど、フロントナインで5バーディを奪取する。さらにサンデーバックナインになっても勢いは衰えず、10番、12番でもスコアを伸ばすが、13番をボギーとすると、難関ホールの17番で再びボギー。リーダーボードのトップをマーク・リーシュマン(豪)に譲り万事休すかと思われたが、最終18番で距離のあるバーディパットを沈めてガッツポーズ。通算15アンダーにスコアを戻し、ホールアウトとなった。
一方、5番までに4バーディを奪うと、9番からの連続バーディ、さらに12番でもスコアを伸ばす猛チャージを見せたリーシュマンだったが、単独首位で迎えた16番で痛恨のボギー。ジョンソン、そしてトップタイから出たルイス・ウーストハウゼン(南ア)と並び勝負の行方はプレーオフへと委ねられる。
1番、2番、17番、18番の4ホールによるストロークプレーで行われたプレーオフ。ジョンソンは、1番、2番を連続バーディとし、リードを奪う。17番は3選手ともにボギーとし、迎えた最終18番。ジョンソンはパーで先にホールアウトすると、1打差で追っていたウーストハウゼン
のバーディパットはカップの蹴られて勝負あり。ジョンソンがゴルフの聖地でクラレット・ジャグを掲げた。
ジョンソンは「今は何をしゃべっているのか、よく分からない。今年のチャンピオンとなる事が出来て幸せ」と喜びを噛み締めた。そして「ゴルフの、そしてこのトーナメントの歴史に名前を刻めた事はとても名誉なことだ」とゴルフの聖地での優勝を誇りと語り「2位の2人とローアマチュアのジョーダン・ニーブルギーにおめでとうと言いたい。タフな1週間だった。全てのファン、そしてギャラリーに感謝したい」と笑顔を見せた。
一方、メジャー3連勝の偉業をかけて単独4位からスタートしたジョーダン・スピース(米)は、立ち上がりの1番をバーディとするなど、3アンダーで迎えた8番パー3を手痛いダブルボギーとしてしまう。直後の9番からの連続バーディ、16番でも難しいパットを沈めて一時はトップタイに並んだものの、難関17番で痛恨のボギー。最終18番のバーディパットはカップのわずかに右をすり抜け、メジャー3連勝の夢は1打差4位タイで散る事となった。スピースの他、通算14アンダー4位タイにはジェイソン・デイ(豪)が入っている。
その他上位は、通算11アンダー6位タイにジャスティン・ローズ(英)、ダニー・ウィレット(英)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、アマチュアのジョーダン・ニーブルギー(米)が並んだ。6位タイから出たアダム・スコット(豪)は、10番までに6つスコアを伸ばしたものの、上がり5ホールで5つスコアを落とし、通算10アンダーで10位タイに終わっている。
日本勢で唯一決勝ラウンド進出を果たした松山英樹は1アンダー71のラウンドで、ロバート・ストレブ(米)らと同じ通算8アンダー18位タイ。フィル・ミケルソン(米)、パトリック・リード(米)、パドレイ・ハリントン(アイルランド)らが通算7アンダー20位タイだった。
27年ぶりのマンデーフィニッシュは大混戦の優勝争いに!全英オープン最終日を緊急追加放送
ゴルフの聖地“セントアンドリュース"で5年ぶりに開催された全英オープン。27年ぶりマンデーフィニッシュとなった今大会は史上稀に見る大混戦に。ゴルフネットワークでは大会最終日の模様を下記の日程で緊急追加放送します。手に汗握る優勝争いをぜひお楽しみに。
【全英オープン最終日追加放送】
7/21(火)午後2時30分?5時30分7/23(木)午後5時00分?8時00分
7/25(土)午後4時00分?7時00分
※注意※
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