日本勢最高は野村の11位タイ 雪辱期す藍は出遅れ
2014年3月21日(金)午前11:12
絶好のコンディションに恵まれスコアの伸ばし合いとなった大会初日、野村敏京が好調な滑り出しを切った。
米女子ツアーの今シーズン米国本土初戦のJTBCファウンダーズ・カップ(アリゾナ州、ワイルドファイアGC)が現地時間20日に開幕。バーディ合戦となった第1ラウンドはルーキーのイ・ミリム(韓)が4連続を含む9バーディを奪って8アンダー64をマーク。フィールドの厚い大会で堂々の単独トップ発進を切った。
そのイと同期(2013年クォリファイング・トーナメント(QT)=プロテスト合格)の野村が持ち前のパワフルなゴルフで対抗。5アンダー67の好スコアで11位タイにつけたのが日本勢では最高だった。
10番スタートのこの日、出だしの2連続バーディで波に乗った野村は攻めのゴルフでボギーを叩きながらイーグルも奪う“らしさ”を発揮。1イーグル、7バーディ(4ボギー)を奪って首位のイに3打差と絶好のポジションをキープした。
また、宮里美香も「ショットが良かった。パットも入ってくれて前半からイメージ良くラウンド出来た」と6バーディ、2ボギーの4アンダー68で回り18位タイとまずまずの滑り出し。上原彩子も4バーディ、1ボギーの3アンダー69で回り33位タイにつけている。
一方、昨年優勝目前まで行きながら最終ラウンドの16番で痛恨のダブルボギーを叩いて単独2位に甘んじた宮里藍はバーディ合戦についていけず、3バーディ、2ボギーの1アンダー71。シャイアン・ウッズ(米)らと並ぶ62位タイにとどまった。
それでも「トータル的にミスも少なくまずまずのラウンド。アイアンの距離感は良かったけれどライン出しがイマイチだったのでチャンスが作れなかった。パー5でもっと(スコアを)伸ばせれば…」と手ごたえを感じている様子。最近「悩んでいる」というパターもこの日は「要所で微妙なパットが決まってくれた」と調子は上向き。相性の良い大会で復活の足がかりをつかみたい。
もうひとりの日本勢、有村智恵は1オーバー73で94位タイと出遅れている。
上位陣は単独トップのイに1打差の単独2位に今季好調のモーガン・プレッセル(米)がつけ、2打差の3位タイにディフェンディング・チャンピオンのステイシー・ルイス(米)、今季2勝目を狙うカリー・ウェブ(豪)、復活Vを目指すミッシェル・ウィー(米)ら実力者が顔を揃えており、最後まで目が離せない展開になりそうだ。