松山24位タイ後退も「まだ何があるかわからない」
2014年7月19日(土)午前5:46
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終盤ミスが続きスコアと順位を落としたものの、日本が誇る22歳・松山英樹はまだ諦めていない。
米男子ツアーのシーズンメジャー第3戦、第143回 全英オープンは現地時間18日、英国のロイヤル・リバプールGCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日3アンダー69の好プレーで10位タイにつけた松山はこの日3バーディ、5ボギーの2オーバー74を叩き、通算1アンダー24位タイに後退した。
強風が吹くタフなコンディションの中、前半はまずまずのゴルフだった。スタートの1番ホールはピンの真横から2メートル強を沈めてバーディ。そのホールをボギーとした同組のローリー・マキロイ(北アイルランド)に1打差まで詰め寄ると、5番で距離のあるパットを沈めてバーディ。10番パー5は絶妙なアプローチでこの日3つのバーディ奪取に成功し、その時点で5アンダーまでスコアを伸ばし上位争いを賑わした。しかし12番のアプローチがピンを大きくオーバーしてボギー。このあたりから微妙に流れが狂い出す。
勝負どころの15番パー3では入れてはいけないバンカーにつかまり、グリーンは狙えずピンと反対方向に出す苦渋の選択。そのホールをボギーとすると、17番&18番もバンカーにつかまりパーセーブを逃し、上がり4ホールで3ボギーを喫して後退した。
「ショットは悪くなかったけれど、終盤マネジメントのミスでスコアを落としてしまった」と反省の弁が口をつく松山。1番のボギー以降持ち直し、2日連続6アンダー66の好スコアで通算12アンダーまで伸ばし単独トップの座を守ったマキロイに格の違いを見せつけられ悔しさを滲ませた。現時点でマキロイとの差は11ストローク。だがそれでも松山は諦めていない。
「(週末は)今日ミスしたところを取り戻したら、まだ何があるかわからない」と前を向いた日本のエース。初出場の昨年、6位タイに入ったメジャーで週末の巻き返しを胸に誓った。
松山以外の日本勢は、10位タイからスタートした小田孔明はこの日バーディを1つも奪えず5オーバー77を叩き、カットラインぎりぎりの通算2オーバー56位タイで決勝ラウンドにコマを進めたが、2人以外は自滅。
5オーバー77と崩れた岩田寛は通算3オーバーと1打に泣いて73位タイで無念の予選落ち。塚田好宜も6オーバー78で初日の10位タイから73位タイ(通算3オーバー)に後退。直前に出場権を獲得した石川遼は前半ティーショットに苦しみズルズルと後退。後半ショットの切れ味が戻り4つのバーディを奪い返したものの時すでに遅く2日連続2オーバー74で通算4オーバー。89位タイに終わり決勝ラウンド進出はならなかった。
「風の影響でパットまで難しかった」と言う宮里優作は5つスコアを落とし通算5オーバー110位タイ。初日大きく出遅れた小林正則は難易度の高い14番パー4でイーグルを奪う見せ場を作り1オーバー73にスコアをまとめたものの、通算7オーバー121位タイで予選落ち。近藤共弘も5オーバー77を叩いて通算9オーバー137位タイの下位に沈んだ。
≪全英オープン放送予定≫
http://www.golfnetwork.co.jp/original/THEOPEN2014