米本土初戦にトップランカー集結! 日本勢は藍ら5人参戦
2014年3月20日(木)午後0:32
米女子ツアーがシーズン5戦目にしてようやく米本土で開催される。
バハマで幕を開けた同ツアーはオーストラリア、アジアと戦いの場を移し、いよいよ現地時間20日、米国本土初戦のJTBCファウンダーズ・カップ(アリゾナ州ワイルドファイアGC)が開幕。ディフェンディング・チャンピオンのステイシー・ルイス(米)をはじめとする世界のトップランカーが激突する。
ロレックスランキング(女子世界ランキング)トップ20のうち18人が参戦する今大会だが、ルイスは現在同ランク3位。昨季大会で最終日に宮里藍を逆転して優勝した時には、米国勢として久々にロレックスランキングNo.1に躍り出た。その後、インビー・パーク(韓/同ランク1位)が圧倒的な強さを見せてメジャー3連勝。スーザン・ピーターセン(ノルウェー/同2位)もシーズン後半に勝利を重ねるなどその勢いに押されているが、今年は再び女王の座を奪回しようと燃えている。
昨年7月のマニュライフ・フィナンシャルLPGAクラシックから13戦連続トップ10入り(棄権除く)と抜群の安定度を誇り、米国勢トップの座を守り続けているが、3週間前の今季第4戦、HSBC女子チャンピオンズでは40位タイと思うような結果が出せずにフラストレーションがたまっている。それでも「13試合続けて勝つチャンスがあったのに勝てなかった。もちろんフラストレーションはたまっていた。でも、このことはたとえ悪いラウンドでも、十分いいショットを打てているという証。私は正しいことをやっている」と胸を張り、連覇に自信を見せた。
一方、No.1の座に君臨し続けるパークは、2週間前に欧州女子ツアーと中国女子ツアーの共催で行われたミッションヒルズ・ワールド・レディス選手権で5打差圧勝を飾り、相変わらずの強さを見せている。今大会で3位以下に甘んじ、No.2で追走するピーターセンが優勝した場合、その座を明け渡さなければならないが、その気はさらさらない。それでも結果次第ではトップが交代するとあって、こちらにも注目したい。
また、今大会には今季これまで4試合の優勝者も勢揃い。今季2勝目を狙うジェシカ・コルダ(米/ロレックスランキング27位)、カリー・ウェブ(豪/同6位)、アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン/同15位)、ポーラ・クリーマー(米/同8位)や、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人賞)争いをぶっちぎりで引っ張るリディア・コ(ニュージーランド/同4位)も交えての戦いは一瞬たりとも目が離せない。
昨季大会で初日に単独トップ発進を切り、4打リードの単独首位で最終日を迎えながら逆転負けを喫し、ルイスに3打差の2位に終わった藍もリベンジに燃えている。昨年は結局、そのまま未勝利でシーズンを終えているだけに、今年はマイペースを貫きながら2シーズンぶりの勝利を目指す。
米ツアーの試合がない間、日本に帰って試合に出場したり、取材を受けたりと多忙に過ごしていた宮里美香も戻ってきた。2年目のシーズンを迎えた有村智恵、上原彩子や野村敏京も揃って参戦し、大暴れを目論んでいる。