飛ばし屋3人組の競演が国内女子ツアーで繰り広げられる。

　同ツアーの今季第6戦、スタジオアリス女子オープンが11日、兵庫県の花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコースを舞台に開幕。昨季の賞金女王で今季もＴポイントレディス ゴルフトーナメントですでに1勝を挙げている森田理香子、2週前のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIで初優勝を飾ったばかりの渡邉彩香、昨年QTをトップで通過したルーキーの藤田光里の3人が初日から同組でラウンドする。

　森田は元々、飛距離が武器だったが、より正確性を求めて昨年大躍進。24歳となった今では、自分以上に飛ぶ若手とプレーしても、セカンドショット以降にそれ以上の技を披露する余裕もみせている。だが、相変わらず迫力のあるショットは魅力で、それを目当てに観戦に来るファンも少なくない。

　渡邉も飛距離には定評がある。女子ツアーではドライビングディスタンスの統計をとっていないが、子供の頃からひたすら飛距離を追い続けてきた。バーディ、バーディ、イーグルの上りで激戦を制した初優勝も、この飛距離があればこそだ。

　また、オフの間から注目を集め続けた藤田は開幕戦から重圧に屈し、3試合連続予選落ちと苦しんだが、アクサレディスでようやく予選を突破して落ち着いた。先週は難コースでの4日間大会、ヤマハレディースオープン葛城で17位タイとまずまずの結果を残した。スリムな体から繰り出すしっかりとしたショットに自信を持っているだけに、先輩2人とのパワフルなプレー合戦でどこまで力を発揮できるか楽しみだ。

　もっとも、舞台となる花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコースは、アップダウンが激しく、狙いどころによっては刻んで行かなければならないホールもあるだけに、飛ばすだけではスコアメイクはできない。巧みなコースマネジメントも要求される中、3人はどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。

　開幕戦を制した勢いのまま、賞金ランク首位を快走するO.サタヤ（タイ）や、今季1勝の一ノ瀬優希、2年連続賞金女王の経験があり、先週も優勝しているアン・ソンジュ（韓）も出場。さらに、前週そのアンに逆転負けを喫した吉田弓美子、前週のクラフト・ナビスコ選手権16位タイの申ジエ（韓）、イ・ボミ（韓）、堀奈津佳らも参戦し、大会を盛り上げる。