国内女子

ピンク色のウェアでリベンジ狙う藤田は単独2位　「明日からは我慢比べになる」

2015年4月2日（木）午後6:55

　国内女子ツアーの第5戦、ヤマハレディースオープン葛城が2日、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部山名コースを舞台に開幕。藤本麻子が5アンダー67でラウンドし、単独首位で初日を終えた。

　藤本は出だしの2番から連続バーディを奪うと、7前半を2アンダーで折り返す。後半は11番のバーディ以外は我慢の展開が続いたが、最終18番パー5で見事にイーグルを奪い、1イーグル、4バーディ、1ボギーでホールアウト。今季は開幕戦で5位タイ、Ｔポイントレディスでも3位タイに入るなど好調なスタートを切っており、現在賞金ランク8位。優勝は2011年の伊藤園レディスゴルフトーナメント以来遠ざかっており、4年ぶりとなる戴冠の準備は整った。

　また、トップと1打差の単独2位には藤田光里。インスタートとなった前半は1アンダーで折り返したが、後半は3バーディ、ノーボギー。4アンダー68と上々の出だしとなった。前週のアクサレディスでは、最終日を前にトップを1打差の5位タイと絶好の位置につけた。過去2年の優勝者がいずれも『20歳で初優勝』を飾っていたため、それにぴったり当てはまる藤田に大きな期待が集まったが、6オーバー78と大きく崩れて42位タイフィニッシュ。まずはしっかりと上位をキープし、リベンジの機会をうかがいたいところだ。

「スタートホールの10番からバーディーが取れたし、ミスショットが寄ったり、長いパットが入ったり、今日はついてた」とこの日のラウンドを振り返った藤田。「プロアマの時はグリーンがすごい早かったので手前手前からいったけど、ぜんぜんスピードが違った」と前日からのグリーンの変化に驚きながらも「明日からは雨みたいなので我慢比べになるかなと思います」と翌日以降の展開を予想。

　さらに「お腹がすいちゃって。いつもはチョコレートとか途中で食べたりするんですが、今日はきらしていたのでお腹がすきっぱなしのラウンドで、プレー中もお腹がなってました」と笑ったが『ラウンド中はスコアや順位は気にしてませんでした。バーディチャンスが来たら「よし、がんばろう！』っていう風に一打一打に集中してました」と幸いにもプレーに影響はなかったようだ。

　藤田と言えば、ネイビーが好きでゴルフウェアもその色であることが多いが、この日はピンク。「たまたまLPGAの事務局の方と話しをしている時に違う色を着てみなよと言われて新しい色に挑戦してみました」と笑い「天気が悪いとスコアが崩れがちなので、気を引き締めて頑張りたいです」と第2ラウンド以降に向けて気合を入れた。

　その他上位は、3アンダー69の3位タイに前週優勝の笠りつ子ら3選手、2アンダー70の6位タイには飯島茜、全美貞（韓）ら6選手が並んでいる。地元出身の渡邉彩香はイーブンパー72で、木戸愛、香妻琴乃、穴井詩らと同じ15位タイ。昨季賞金ランク3位のイ・ボミ（韓）は、1オーバー73で30位タイとなっている。

　ディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）は1バーディ、3ボギーの2オーバー74で、アマチュアの勝みなみ（鹿児島高2年）、金田久美子らと並ぶ42位タイとやや出遅れ。上田桃子は、3バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの3オーバー75と崩れ、65位タイから巻き返しを狙うこととなった。2日目からは悪天候も予想されている今大会。毎年、強風が選手たちを襲うことで有名だが、今年は雨との戦いともなりそうだ。

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