国内女子ツアーのヤマハレディースオープン葛城は5日、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部 山名コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了。この日はアンダーパーが4人しか出ないなど難コース葛城に手を焼く選手が続出したが、その中でも1アンダー71をマークした吉田弓美子が通算6アンダーで単独トップに立った。

　吉田は出だしの1番、2番で連続バーディを奪って幸先の良いスタートを切ったが、9番、10番で連続ボギーを叩きイーブンパーに戻してしまう。それでも最終18番をバーディで締めくくりアンダーパーでフィニッシュ。後続に1打差をつけて昨年9月のゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント以来となるツアー通算5勝目に王手をかけた。

　1打差の単独2位に2010、11年賞金女王のアン・ソンジュ（韓）、前日トップの笠りつ子はこの日2つスコアを落とし通算4アンダー単独3位に後退した。通算3アンダー4位タイにはキム・ヒョージュ、イ・ボミの韓国勢がつけている。

　今季2勝目に向けスコアを伸ばしておきたかった森田理香子は、1番、2番の連続ボギーでいきなりつまずく苦しい立ち上がり。後半は2バーディ、1ボギーと盛り返したが、1オーバー73とスコアを落とし、前日と同じ6位タイで最終ラウンドを迎えることになった。昨年ファイナルQTをトップ通過した期待のルーキー藤田光里も6位タイからツアー初優勝を狙う。